ちょっと旅してくる

わが身ひとつで気ままに生きる。

箱根 姥子温泉「秀明館」

難易度の高い日帰り温泉

同僚が有給を全消化したと聞き、私も俄然休みたくなった。せっかくなので平日じゃないと行きにくい、姥子の「秀明館」に行ってみよう。

ざっと調べた限りではあまり細かなことを書いてあるブログが見つからなかったので、私自身が気になっていたことを重点的に書いていく。

 

箱根湯本に行かなきゃ始まらない

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川沿いに濃いピンクの桜が咲いていて綺麗だった。河津桜かな?バスの時間が迫っていたので遠景のみ。今日は気温も上がるらしいし、川辺でのんびりしたら気持ちいいだろうなぁ。


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このロマンスカーの写真を撮っているカメラマンがたっくさんいて、一体なんだろう?と思っていたらこの型が本日ラストランらしい。

 

伊豆箱根バスで姥子へ

箱根湯本から公共交通機関を使った姥子へのアクセス方法は2つ。一つは登山鉄道&ケーブルカー&ロープウェー。秀明館に行くことに限っては、このルートは時間もお金もすごくかかるのでオススメしない。私はバスで行く。

湯本の1番バス停から伊豆箱根バスで30分ほど。なお、いずっぱこはフリーきっぷの対象ではないのを知らず乗ろうとする人が後をたたなかった。路線バスは大半が箱根登山バスでフリーきっぷの対象だから、運転手さんも間違えられ慣れているようだった。


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「姥子」というバス停で降り、進行方向に30秒ほど進むと左手側にこの「姥子」という看板が出てくる。なお、料金は箱根湯本からだと片道880円。


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その看板のすぐ下に「秀明館」の看板があるので、そこの小道を入る。

 

「秀明館」到着!
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憧れの秀明館に到着。ガタピシするガラス戸、高めの上がりかまち、そしてこの大正っぽいレトロなフォルム!大好物。


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秀明館は私にとってハードルが高かった。部屋が借りられないと空くまで待たなきゃいけないし(最短2時間)、それなのに予約はできない。交通の便も悪いので、入れなかった時の次善策が取りづらい。そしてお値段もなかなか。


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10時オープンなので、余裕を持って9時半ごろ着くバスでやってきた。車のお客さんがたくさんいるかなと思ったら全然いなくて、なんと一番乗り!10時になっても誰も来なかった。今日は金曜日なのと、岩盤湧出がない時期だからかもしれない。


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入館前に敷地内を散策。奥に小さな社があり、お地蔵さんが並んでいた。秀明館の近くには建物らしい建物もなく、道路から一本入っているからとても静かだ。風がまだひんやりと冷たくて、敬虔な気持ちになる。


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3月中旬だけど、大涌谷から先はまだ路肩や日陰に雪が残っていた。箱根湯本より標高もだいぶ高いので、気温もかなり違う。

 

内部は撮影禁止

秀明館は元々どこかの保養所だったのを箱根湯本の「天山湯治郷」の会社が買い取って運営をしているので、秀明館も天山の雰囲気に似ている。古いものを大事にしていて、でも実用的な部分はしっかりとリノベーションで綺麗になっていて、それでいて雰囲気は壊さないという絶妙な感じ。

ここは天山よりも一層「湯治」寄り。静かにお湯を楽しむことに最重点を置いていて、撮影は禁止とのこと。素敵なところがたくさんあったから写真撮りたかったけど、静かに過ごすには邪魔!という考え方なのかもね。ということで、中の写真は撮れないので買ってきた食べ物だけ撮った。


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大涌谷のバス停で数分の時間調整があり、運転手さんが黒たまごを買いに行くと言うので私もついていってゲット!食べたかったけど買うタイミングがないな…と思っていたところだったのでラッキー!ほんのり硫黄の香りがするけど、味は普通のゆで卵。塩もついている。

 

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秀明館は食事処がなく、近くにコンビニなどもないので滞在が長い人は食事の持ち込みが推奨されている。今日のお昼ごはんは東華軒の「炙り金目鯛と小アジの押し寿司」。金目鯛って最高に美味しいよね。箱根湯本ではまだ店が空いていない時間だったので小田原駅で買った。小田原駅はJRの改札横に駅弁屋があって割と早い時間から空いているので、湯本から移動が続く人や湯本を早めに通過する人はここで買うのもいいと思う。

 

お風呂について

浴槽は6〜7畳ぐらいで、小ぢんまりしていて少し深め。秀明館自体の最大収容人数が少ないのと、浴場で石鹸やシャンプーが使えないので、混雑して入りづらいとかは全くなし。おそらくサッと浸かって、ほどよく温まったら部屋で休んで・・・という人が多いのだと思う。

今日の湯温は42℃だった。シーズン的に岩盤湧出はなくて、揚水の温泉。お湯は透明で無臭、試しに舐めてみたら少し苦かった。壁にたくさん結晶ができていて、湯上がりの肌がサラッとした感じだったので、ナトリウム的な何かが含まれているんだと思う。姥子温泉は目に良いと聞くのでミョウバンとかだろうか?コンタクトレンズをしているので試すことはできず。

 

部屋貸しについて

一人で行ったので、湯床という部屋を借りた。部屋は畳と板の間で6畳ほど、ちゃぶ台、お茶セット、座布団と「人をダメにするソファ」がある。エアコンはないけれど床暖房が効いていて暖かい。広い縁側もあって、夏に来ても気持ち良さそうだった。

湯床は8部屋、他に洋間と中座敷がいくつかあるみたいだった。やはり部屋数はそれほど多くないし、長時間借りられたら全く回転しないこともありうるので時間に余裕がないと行けないなぁ。

 

帰ります

温泉は3回入り、読書・昼寝・食事を繰り返してのんびりした。一日コースは18時まで部屋を使えるんだけど、あまり遅くなりたくなかったので早めに出発した。汗をかいたけど髪が洗えていないので、どこか安いところに泊まっても良かったかな。

 

本日のおみやげ

夕方のいい時間だったので箱根湯本のお土産屋さんは改札前ぐらいしか開いておらず、ピンと来るものがなかったのでそのまま小田原へ。

 

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甘露梅…こしあん求肥のしそ巻き。お昼に食べた押し寿司の中に口直しの紫蘇寿司が入っていて、シソ食べたいスイッチが入った。求肥こしあんも大好き。

ぼたん桜…箱根駅伝の小田原中継所でお馴染みの「鈴廣」から出ている季節限定のかまぼこ。すごく柔らかくて桜の味(というか桜の塩漬けの味)がして美味しかった!春だな〜。

銀豆腐バウム…強羅の豆腐屋「銀どうふ」の豆腐を使ったバウムクーヘン。会社でお菓子をくれる人へあげようかな。

 

終わりに

念願の秀明館に行けて大満足の一日だった。今度は岩盤湧出のある梅雨時に行ってみたいな!