9:30 起床
昨日寝たのは3時、長い一日だった。
今日は元々ブルーラグーンに行く予定だったが火山活動の活発化で施設がクローズしたためキャンセルになり、即時予約を謳っていたVeltraでスカイラグーンのチケットを予約したにもかかわらずチケットが用意できなかったとの連絡が来て、結局予定は何もない。夜のオーロラツアーまで近所でゆっくり過ごすことにする。こういう時アパートメントはいい。好きな時間に出入りできるし、細々とした用事をゆっくり済ませられる。
朝ごはん。野菜が増え、牛乳を買ったので備え付けのネスプレッソが使えるようになった!パンがなくなったから買いに行かなくちゃ。
サンボイジャー
海沿いにある、サンボイジャーという彫刻。アパートメントからもすぐ近く。海に乗り出す船にも、鯨の骨格にも見える。
今日も風が強くて寒い。HOPPという電動キックボードに乗って観光することにした。アプリをダウンロードし利用登録。電話もできるeSIMにしておいたので、SMS認証も問題なし。クレカを登録してすぐ使えるようになった。日本のLOOPやちよくるなどはステーションが決まっていてそこまで行かないといけないけど、アイスランドは「他の交通の邪魔にならないところに止める」程度の縛りなので、結構あちこちに放置されていてすぐ見つかるし、目的地に着いたらそこまででいいので便利!
調べたところ、アイスランドでは電動キックボードは自転車と同じ扱いとのことで、自転車専用道路があればそこを走行するようだ。乗っている人を見ていると、専用道路がない場合は歩道を走っていることが多い。
観光をする、というより電動キックボードに乗っていること自体が楽しい。慣れていないので15km/h以上のスピードが出ないようアプリ上から制限をかけて乗った。実際、街並みを見ながら安全に走行するには10km/hぐらいがちょうど良かった。
気をつけなければいけないのは事故。自分が怪我をするのはともかくとして、他人にぶつかって怪我をさせたり、物にぶつかって壊した時に海外旅行傷害保険の個人賠償責任特約は利用できない可能性が高い(少なくとも私が加入している保険の約款ではそう読めた)。
チョルトニン湖を一周する。湖畔には彫刻がいくつもあって、散歩しながらゆっくり見て回るのも楽しそうだ。
水鳥(カモメ?)が水面をてくてく歩いているのを見て、凍っていることを認識した。まだ氷が薄いのか、ぱっと見は凍っているように見えないのでちょっと驚いた。
SEABARON
旅先で三食自炊はさすがに面倒なので、一日一回ぐらいは外食でもいいかなと思って良さそうなところを探しておいた。
ロブスタースープ、2,450kr(2,653円)。エビが甘くて柔らかくて美味しい!これは人気が出るのわかるなぁ。もう一回食べに行きたいぐらい。串焼きもすごく美味しそうだったけど、さすがにランチ1回に5,000円は勇気がいるよね。
ハーバーを見て回る。レイキャビクは港町と山の手といった雰囲気がある。この街の雰囲気はとても好き。
今日はKronanというスーパーに行った。こちらはボーナスよりほんの少し、5%ぐらい値段が高いけど店内が明るく綺麗に整理整頓されていて、とっても買い物がしやすい。パンを買い足し、自分へのお土産用にケース入りのバターを買った。3,385kr(3,665円)。
20:30 オーロラ鑑賞ツアー
さて、今夜は4回目のオーロラ鑑賞ツアー。1日目の振替枠での参加となる。
天気は良さそうだけどオーロラ予報は3【Modelate】。アイスランド滞在もすでに折り返しとなり、明日参加するツアーは夜までかかるのでオーロラ鑑賞は含まれていない。残るチャンスは今日と最終日の2日だ。
正直、まさかここまで見られないと思っていなかった。様々な口コミを見ると1日だけのチャレンジでバッチリ見られた人もいれば一週間ほど滞在しても全く見られなかった人もいたのに、なんとなく自分は大丈夫だろうと思っていた。1日目と3日目の予報がすごく良かったのに出なかったのがちょっとショックだったし、今日以降の予報はあまり良くない。天気と磁気の運任せと頭ではわかっていても、こんな遠くまでお金と時間をかけてやってきて、もし空振りしたら…と考えるとだんだん悲しくなってきた。もし今日見られなかったら、明日HOPPで灯台まで行って一晩待ってみる?など悶々としながらバスに乗った。
今日は1、2回目と同じシングヴェトリル国立公園での鑑賞。今日のガイド氏は「ここ数日のオーロラ予報はかなり良かったのにオーロラが出なかった。しかし予報どうこうよりどちらかというとオーロラは運だ」と言っていた。
もう4回目ともなれば、一番いいバスの座席も、急いで降りてカメラの場所取り合戦する必要がないことも把握済みだ。お気に入りの席を陣取り、三脚の準備をし、トイレも済ませてゆっくりバスを降りた。
今夜は今までで一番雲のない、綺麗な星空。もちろんオーロラが出て欲しいけど、それは切に思うけど、出ないならせめて綺麗な星空の写真でも撮りたい。
カメラをセットしてすぐ、誰かが「出た!」「どこ?!」「あっち!」と叫んだ。
指差された方を見ると、薄くて白いモヤのようなものがなんとなーく空に浮かんでいる。え?あれが?という半信半疑な気持ちでとりあえず写真を撮ってみる。
おおおおおお!写ってるー!!オーロラだ!!!
実物を見た時ではなく、カメラに写った画像を見て鳥肌が立った。すごい!肉眼で見えなくてもカメラに写るというのは本当だったんだ!
周囲でもカメラ経由でオーロラを確認できた人が増え、歓声が上がり始めた。
その後、オーロラは空いっぱいと言っていいほどに幅広く広がり、光も強くなっていった。
駐車場近くの芝生の中に運よくマンホールとその周囲をコンクリートで固めたスペースを見つけ、三脚でしっかり陣取って何枚も何枚も写真を撮った。
カメラに写るのはもちろん、肉眼でも乳白色の帯がはっきり見えた。雲や霧とは明らかに異なる、初めて見る現象。そうか、これがオーロラなのか…。
オーロラは時に複雑な形になり、ゆったりと大きく波打ったり、ヒラヒラと小さくはためいたりしていた。
少しずつ形を変えていくオーロラは、いつまで見ていても飽きないように思えた。
最初にオーロラが発生してから1時間以上経ち、少し光が弱まり、参加者が十分にオーロラを堪能し穏やかな雰囲気が漂い始めた頃、ガイドから撤退の声がかかった。皆満足そうにバスへ戻って行った。私も、写真もいっぱい撮り、セルフィーも撮り(暗くて自分の姿はほとんど写らないが)、タイムラプスも撮影し、なんなら日本の友達にLINEまでした。もちろん大満足!
12:45 帰宅
バスで隣の席に座ったインド人に動画を転送などしていたら、あっという間にレイキャビクに着いた。
というか周囲を見ると、みな携帯電話は当然持っているが、カメラを持っている人が意外と少なくて、持っていても普通の一眼でバズーカのような望遠レンズなど携えている人は見なかった。三脚まで持っている人は5%もいなかったように思う。みんなとりあえず目で見られれば満足なのかな?それともガチ勢は少人数の撮影ツアーに参加していたのだろうか。
まあ人のことはさて置き、4日目にしてしっかりオーロラを見ることができ、今回の旅の目的は見事達成!いやー嬉しい!もちろんまだ観るチャンスがあるなら見たいけど、明日から気楽に過ごせるわー(笑)
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