写真なんてiPhoneで撮れば十分!と思っていたけど、このカメラを買ってからそれはちょっと違うなと思っている。
きっかけ
2020年の夏休みはオーロラを見にアイスランド遠征の予定だった。オーロラは肉眼で見えなくても写真には写るケースがけっこうあるらしく、カメラ買おうかなという気持ちになった2019年の夏。
購入するまで
餅は餅屋ということで、カメラオタクの友人に『オーロラを見に行こうと思ってるんだけど、普通のコンデジで撮れる?』とメールを送ったところ、印刷したらA4用紙3枚ぐらいになるんじゃないかと思うほどの返信が。もちろんオススメ機種もちゃんと書かれていて、G7X Mark2はその一つだった。
購入の決め手
G7X Mark2は値段や操作性など、バランスが良かった。買った時点で後継機種のMark3が発売されていたけど、レトロ感を強調したデザインが可愛いいな〜ぐらいで値段の差に比べて機能の差はそれほどない印象。実際見にいくとG9Xが小さくて使いやすそう!と思ったりもしつつ、オーロラを撮るには「F値」という機能の影響が大きいらしいので、その点ではG7X Mark2のが高スペック!ということで最終的に決めた。
一年使った感想
機能のレビューは価格.comあたりにお任せするとして、私のような『カメラに興味を持ったが一眼レフ買うほどではない人』におすすめのカメラだと思う。コンパクトデジカメとしては上位機種で、ちょっとした一眼レフにも見劣りしない性能がある。一眼レフよりも軽いので、気軽に持ち出せる。もし使わなくて手放すことにしても、中古市場でそれなりの値段がつくのがその理由。
さて私。買って約一年経って使いこなせているかというと答えはNO。使うのも月数回程度、絞りやら開放値やら一生懸命考えながらセットしている状態なので、結局オートモードばかり使ってしまいがち。初心者向けの一眼レフ解説サイトを見ながら、まだまだ勉強中。
でも、アイスランド遠征が頓挫した今でもカメラを買ったことは全く後悔していない。
まずは技術的なこと。例えばこういうピントが合っているところと合っていないところの差?を「ボケ味」というらしいんだけど、何がどうなってこういう写真になるのかを考えたこともなかったし、興味もなかった。露出の調整だのシャッタースピードだの構図だの、カメラ好きなら当然知っているであろう技術を新しく吸収することが単純に楽しい。
それから、写真は記録だけではなく表現でもあるということを身をもって知った。カメラを通して見るだけで、世界はこんなに美しかったのかと感動したぐらい。写真が美しく叙情的であればあるほど、その時感じた気持ちをよりリアルに再現することができる。技術を知ったことで、写真に込められた意図が少しわかるようになってきた。見逃してきたものに対する悔しさがある一方、今ここで知ることができたことが嬉しい。
カメラオタクへの謝辞
20年来の友人であるカメラオタク、当然このブログの存在も知らない。買うまでもたくさん相談に乗ってもらったし、買った後も定期的に写真を送ってカメラ教室をしてもらっている。ちょっとピントが合ってないよとか、こういう構図がいいよとか、説明もすごくわかりやすい。
G7X Mark2は私にとって少し敷居が高いカメラだった。なんかご立派な機能がたくさんあるみたいだけど、こんな金額出して使わなくなっちゃったらどうしよう…みたいな。でも友人は、いざ使い始めたら楽しくなっちゃった私に「あなたのことだから、使い出したらのめり込むと思ってあえて少し背伸びした機種を勧めたんだよ」と言ってきた。すごいねえ。つきあいが長いだけあって、私の性格をよく分かっている。
私の人生の楽しみを増やしてくれてありがとう!
おわりに
G7X Mark2に触れたことで、確実に私の世界は広がった。来年か再来年か、いつかアイスランドでオーロラを見る日まで腕を磨いていきたい。
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