朝ごはんのブッフェに野菜が少し増えた。嬉しい。
サグラダ・ファミリア
今日は朝一番にサグラダ・ファミリアに行く。9時のチケットを予約購入済み。
駅で地下鉄やバスに使える10回券を買った。10回乗るかわからないけど、一回券5枚と同じ値段らしい。紙っぽいのにIC対応しているらしく(透かすと線が見える)、改札にタッチで入れる。残り回数は改札の液晶部分に表示される。
地下鉄の表示に従って出ると、目の前にどーん!!おお、すごい!15分前に到着して、セキュリティチェックを受けて、トイレに行ってオープンを待つ。
亀がいた。こっち(左)は海亀、右は陸亀。芸が細かい。中に入るのが楽しみ過ぎて、生誕のファサードの写真を撮るの忘れた。
1分前に警備員の前でスタンバって、OKと言われて即入場。今日の一番乗りは私だっ!朝イチだけあって、人のほとんどいない状態で写真や動画を撮れてすごく良かった。もし行く人がいたら絶対に一番乗りをお勧めしたい。
ステンドグラスは横から見るのも素敵。色のついた光ってこんな感じなのね。
塔に登れるチケットを予約してあったので入る。途中まで(確か50mと言っていたような)はエレベーターで連れて行ってもらえて、その後狭い螺旋階段を登る。外国人に時々見かける、ぱんぱんに膨らんだ人だと通れないかもしれない…。
工事現場に到着だっ!
冒頭にも書いたけど、今回このタイミングでスペインに来たのは、2023年のガウディ展を見て完成が近いことを知り、建築中のサグラダファミリアをどうしても見たかったから。だって、完成後はもうずっと変化がないんだから、建築中を見られるのは限られた時期だけなんだ…!と思ったんだよね。
なのでこの工事現場なサグラダファミリアが見れて満足。とはいえ色々難しい問題もあるらしい。私が「完成」と思っていたのは実は完全な完成ではなく、イエスの塔が2026年完成予定なだけで、南側のファサードはまだ全然手付かずだし、近隣敷地の買収も進んでないと聞いた。
あとね、建築を早めるために重機だけじゃなくガウディが設計した方法とは異なる鉄骨造なども取り入れてるらしくて、重機はともかく鉄骨は改変じゃね?って思ったりもして、個人的にそこはちょっと気に入らない。子どもの頃「私が死んでも完成しないのか…!」と思った気持ちに変に横槍入れられた、みたいな。ガウディ展で、建設に時間がかかることに関してガウディ本人は「神はお急ぎでない」と言っていたと書いてあったし。
さて、本体の話に戻る。塔からはバルセロナの街並みと共にサグラダファミリアのさまざまな部分を近くで見ることができる。聖書の一節や聖人の名前、神を讃える言葉など文字が意外と多い。でもやっぱり気になるのは立体造形。この果物のつぶつぶ感がたまらなくかわいい!!オーディオガイドによると、生誕のファサード側は春夏のくだもの、受難のファサード側は秋冬のくだものなんだって。
ガウディの建築の凄さ、というか人目を引くポイントの一つに、植物を含めた生物のデザインをこれでもか!と持ち込んでいるところだ。自然界をモチーフにして人工物を組み立てているから、どこも生々しいというか、躍動感がある。堂内の柱は木立をイメージしているらしい。確かに、上に行くに従い細くなり、枝別れしている。
50m登った塔はどうやって降りるかというと、足で降りる。足腰の弱い人は結構厳しいかもしれない。緊急退避路はあるみたいだけど、調子が悪くなった人を想定しているっぽかった。
私は体力的には問題ないんだけど、この狭い範囲をぐるぐるぐるぐる…と降りていくので、目がまわった。
途中で写真を撮ったりして自分を誤魔化す。やはり横からのステンドグラスの光は美しいね。正面から見る光とはまた違う混ざり方をしていたりして楽しい。
オーディオガイド聞いたり、座ってぼんやり眺めたり、お土産物屋も含めて3時間ぐらいいた。
隣にある池を挟んで見たサグラダファミリア全景。右側の、先頭に星がついているのが最近完成したばかりの「マリアの塔」で、真ん中の一番太くて未完成のやつが「イエスの塔」。さすがに満足。
サンパウ病院
サグラダファミリアから歩いて行ける距離ということで次に来たのがこちら、サンパウ病院。これはガウディじゃないけど、モデルニスモ建築と呼ばれる同時期の建築物。
この建物、けっこう最近まで使われていたらしい。今はすぐ近くに新しい病院が建っていて、診察や治療はそちらで行なっている。そのせいか、見学中に何度も救急車のサイレンを聞いた。
何がすごいって、医学的ケアはもちろん為された上で、美しい建物や中庭が患者の心を癒すことも想定して作られていること。文化の違いといえばそれまでだけど、羨ましい。
敷地が広くて余裕があり、いい風が吹き抜けてゆく。こんな病院で治療を受けたら治りも早い気がする。
ボケリア市場
美味しいものが集まっていると評判のボケリア市場に来た。食べ歩きが楽しいらしい。今日はここでお昼ごはんを食べるぞ。
肉にくだもの、魚などが目に楽しい。値段はどこもほぼ同じで、売っている物もかなり重複している。観光市場なのかな?
生ハムは値段がピンキリすぎて、高ければ美味しいのか、安いと大したことないのか、高いのを買って私は味がわかるのか…?など余計なことを考えてしまい、結局買わず。
ローストビーフを挟んだブリトーを買った。肉肉しくて美味しかった!€7(1,198円)
その後、旧市街などで買い物をしつつ一旦ホテルに帰り、ちょっと休憩。水など買い足して帰る。(436円)
ピカソ美術館
今日はピカソ美術館の無料開放日。予約時に出遅れて、私がアクセスした時にはもう20時近い時間しか残っていなかった。超有名絵画はないけれど、作品数はとにかく多いので、同じ主題で表現が違う作品を比較する、といった楽しみ方ができる。これはピカソの若い頃の自画像。普段はどうにもハゲチャビンな姿しか思い浮かばないが、このキリッとした顔と視線の強さが印象的だった。
立体造形。左のお皿はさばフィレ的なものがくっついている。食べ物がすでに載っているお皿ってどうなの!と思ったけどお皿とは限らないみたいで、顔が書いてあるものには目の部分に穴が空いていたりする。
とにかく数が多いので、ピカソが色々なものに影響を受け、最終的にゲルニカを代表とするキュビズムに行き着くまでの動きがなんとなく透けて見えて面白い。これは「赤ちゃん」という作品。コミカルでかわいい。
有名な「青の時代」。この頃の絵は本当に青系ばかり。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」をオマージュしたピカソの「ラス・メニーナス」。こんなにデフォルメされているのに、オマージュと言われると確かに「ラス・メニーナス」に見えてくるのが不思議だ。人間の記憶の臨機応変さ(?)って、すごい。
ピカソはベラスケスとエルグレコに影響を受けた、と言っていたらしい。エルグレコ美術館でなんちゃってエルグレコが量産された結果を鼻で笑った記憶があるけど、ピカソはエルグレコっぽさが全然ないのに本人は影響を受けたと言い切っているのが面白い。
この絵が可愛かった。海の見える窓に、鳩がたむろしている。確かイタリアだかフランス南部だかにいた時に描いた絵だそうだ。
ピカソ美術館は建物も素敵だった。グッズショップも充実していた。見学時間が短めだったのでどうかなと思ったけど、結構平気だった!
夜ごはんはカルフールでサラダなどを買った。€6.87(1,221円)
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