ちょっと旅してくる

わが身ひとつで気ままに生きる。

ペナンの旅 0日目

ミックスカルチャーが好きだ。文化と文化のせめぎあいの結晶に、えも言われぬロマンを感じる。

 

エアレースのアジア2戦目はなくなっちゃったし、延期になった夏休みをどう過ごそう。観光はほどほどでいいので、ごはんがおいしくて、静かなところで海かプールに入ってのんびりしたい。しかし沖縄はもう飽きた。

そうだ、行ってみたかったコロニアルホテルに泊まって、自分で自分の誕生日を祝おう!

憧れのホテル、マカオのポウサダ・デ・サンチャゴ、シンガポールラッフルズホテル…どちらも改装で休業中。なんてこった。

似たようなところないのかな~と探して見つけたのが今回宿泊するイースタン&オリエンタルホテル。サーキース兄弟が作ったホテルで、評価もいいのに宿泊費はラッフルズの半分以下!ホテルのあるジョージタウンも街歩きが楽しそうだし、わーお、ここ行ってみよう!

てなわけで今回はホテルありきで行先を決めた。タイミング良く一緒に来てくれる友達もいたので、せっかくだしアフタヌーンティーとかも楽しみたいぞ!

 

今回初めてエクスペディアで予約を取り、初めてLCCというものに乗る。ブランケットも有料とはすごいな、どんな感じなんだろう。エクスペディアでの予約は少々割引などあったけれど、ものすごく劇的に安いかといわれるとそれほどでもない。

 

羽田空港エアアジアカウンターはずいぶん混雑していた。機内持ち込み手荷物の重さを計るからだろうか。今まで重量制限を意識して荷造りしておらず、自宅の体重計も壊れていたので重量オーバーしていたらどうしよう?と思ったけど5.8kgでセーフ!私も友達もサブバッグが小さかったせいかそちらの重量は計られなかった。

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エアアジア機内食が出ないのでご飯を食べる。天丼なんて何年ぶりだろう!普段食べたいと思うことはないのに、なんだかすごく美味しそうに見えたし実際美味しかった、満足!

 

免税店で、液体で出てくるけどつけるとパウダーっぽくなるシャネルの不思議な新作リップを試して買ったら、私が来た時には店員を捕まえてアレコレ試したり相談をしていた外国人の女の子が「アナタのそれステキね!どれの何番?」と声をかけて来た。他の人がつけてると欲しくなるって、あるよなぁ(笑)

 

到着機の遅れのせいでホットシートの優先搭乗もなく、どやどやと乗り込む。そして乗り込んでからホットシートは暖かいシートではなく単に一番前で足元が広いシートだということを知った!紛らわしい名前つけるな…。

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クアラルンプールまでは6時間ほど、ましてや深夜便なので機内食やその他サービスがなくても全く問題ない。むしろゆっくり寝られて快適。ただ、モニターがないので到着予定時刻がわからず、このディレイがトランジットに影響するのかがわからなくてそれだけは不便だった。

劇団四季「アラジン」汐留海劇場

四季会員の友人に2階前列2列目という素晴らしい席を予約してもらい、会社帰りにサクッと見てきた。 アラジン…歌はいくつか知ってるけど、結局どういうオチだっけ?というレベル。オペラ座の怪人とはエライ違いだ。ちなみに2階席のほとんどは修学旅行生だった。なんて羨ましい修学旅行!

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結論から言うとかなり良かった!オペラ座の怪人より断然よかった。ジーニーの動きがすごかった!オープニングの曲からアラブ感がすごく出てたし、ダンスにもベリーダンスの動きがたくさん取り入れられていて、話だけでなくショーとして見ていても、とても楽しかった。

ジーニーのオーディションに芋洗坂係長や引退したお相撲さんが参加していたのを知っていたし、ロンドン公演ではガチムチのアフリカ系が演じていたのでそういう体型の人が出てくるのだと思い込んでいたら、普通の人間だった。最初ケフカかと思った。
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すごく楽しかったので家に帰ってからPrimeVideoでディズニーの「アラジン」を見てみた。うーんこりゃ私ディズニーの映画は見たことなかったぽかったな。友達3人の出番が多くて冗長だな…と思ってたら彼ら原作にはいないのね。母さんの自慢の息子に…もちょくちょく出てきてわかったわかった!と思ってたらこれも原作にないのね。大体「…ちょっと長いな」と思う箇所は原作になかった。

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昔アンマンの土産物屋でこういうランプを見つけて、寄ってきた店員に「ねーこれジン(ジーニーの語源はアラビア語で『ジン』という精霊と妖怪を足して二で割ったような存在で“知恵を持つ者”という意味)入ってる?」と聞いたら「ん~今は出かけてるけど17時になったら戻ってくるよ」と言われて、うまいな!!と思ったので「じゃー買うわ!」と買ったのを思い出した。楽しかったな~ヨルダン。

 

近年のディズニー映画で一番ミュージカルに適しているのはアナ雪だと思っている。グッズの売り上げも落ち着いてきた頃だろうし、そろそろブロードウェイあたりでミュージカルになって、その何年後かに劇団四季が上演するのを楽しみにしてる!

モネ それからの100年@横浜美術館

学生さんの夏休みを避けて、やっとモネ展に行ってきた。横浜美術館、メチャ久しぶり。

モネと言っても横浜だし、都内の美術館ほど待ち時間はないでしょ…と高をくくって10時開館に合わせて行ったところ思いがけず長蛇の列!そうだ、会期終了が近づくと招待券持ちが押し寄せるのだった…。私はチケットを買うのに20分ほどかかった。

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「日本人は印象派が好き」とは良く聞くけど、なんでなんだろうね?

とりあえず私が好きな理由としては

・前提知識がいらない。

印象派以前の西洋絵画は聖書や歴史が主題なので、知識がないと見ただけでは何の絵なのかわからない。普段から多少興味持って勉強して、説明読んでやっと理解する感じ。

・色遣いが華やかで明るい、家に飾ったらどうかな?っていう目線で見られる。

同じく印象派以前の西洋絵画は教会や宮殿の装飾過多な室内(照明はろうそく)に置くのが前提だから、明暗のコントラストが強いしイチイチ物語があるし表現もゴージャスでとにかく全体的に自己主張が強い。「峠を越えるナポレオン」とか、リビングに欲しいかい?セザンヌ静物画とかゴッホの星月夜のがいいでしょ?

・少々抽象的な表現が逆に「アートだな!」って思えてなんかイイ。

カメラというものが発明されて以降、写実的なだけでは芸術にはならない。よって同じく印象派以前の西洋絵画は「すごいねぇ、うまいねぇ」止まりになりがち。見たままを描かないとなると、そこに何を見出すかはモチロン画家によって違う。それがダイレクトに感じられるのが楽しい。

・西洋でのジャポニズムとセットで説明されるので、親近感がある

そりゃ全く何の関係もないより、浮世絵に影響を受けて…とか言われたら「ほぉ?それで?」ってなるよね。好きって言ってくれる人を好きになる、みたいなもんか。

 

など。はい、西洋絵画後進国丸出しの感想でした。当たり前です、日本は東洋であり芳醇な独自文化がある。ごはんとパンに上下がないように、なんでも外国人と同じである必要はないのです。なんの問題もありません!では行ってみよー。

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これは完成しているのか?と思う一方、これでもモネらしさ(わたし的には薄紫と水面に白が入っているあたり)が出ているのがすごい。光の揺らぎをキャンバスに移すために、この段階からもうこの色を重ねていくのか、と。

大昔に油彩を習っていた身としては、誰のどの絵を見てもどうしても「タッチ」が気になる。何かを表現するのに、どの色を選び、どういう筆使いで、どう絵の具を置くのか。この絵には絵画としての完成度とは別の面白さがある。

そして個人蔵…うらやましすぎ。私も小っちゃいのでいいから欲しいよう。f:id:snusmumriken2016:20180917110725j:image

輪郭がもやんもやんとした表現が多いモネの絵において、こういう先っぽの尖った葉っぱ的なものがくっきりと描かれているのは珍しいように思う。水草の影よりも睡蓮の葉が上に来ていて、水の色と葉の色を同時に持っているから、これは影ではなく「水面への映り込み」なわけだ。はあ、すごい。

(以上2点の絵は公式HPより)

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100点弱の展示の中で、実際にモネが描いたものは半分程度。サイズも決して大きくはないし、他はオマージュやインスタレーションなど関連作品であることを踏まえると、上野で開かれる諸々の特設展と同レベルの価格設定は正直高いと思う。招待券で見たかったな~会場もけっこう混んでたし…。

箱根のポーラや大原美術館からいくつか来てて、ほかにも国内の聞いたことない美術館からも来てて、そもそものモネの作品数の多さと共に日本人ってモネ好きだよねと改めて感じた。国立西洋美術館のあのでっかい睡蓮とか借りて来られてたら良かったのにねぇ。キュレーションの観点から特設展を見ると、色々面白い発見があるな。きっと美術館同士のパワーバランスとかあるんだろうな。わくわく。

5月に北川村のモネの庭に行ってから少し高まっていたモネ熱が、今回また少し高まった気がする。本物のジヴェルニーはどんな感じなんだろうな~。来夏にでも行って見てこようかしら。

 

おしまい。

御朱印007 武田神社

かの有名な戦国武将、武田信玄の館跡に建つ武田神社。日本の神社は

日本書紀古事記に出てくる神様を祭る神社

②歴史上の人物が神格化され祭られる神社

があるけどこちらはもちろん後者のパターン。

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甲府駅から緩い坂道の桜並木が一直線に続き、突き当たりが武田神社

甲府駅方面から車で行く人へ!正面突き当たりの左右どちらにも無料無料駐車場ありますと看板が出ているけど、まずは右に行ってみて。左の駐車場は少し離れたところにあるので神社まで徒歩5分ほどかかるのと、参拝客が少ない時は閉鎖されている。そして閉鎖されているかどうかは駐車場まで行ってみないとわからない。右の駐車場は神社の敷地内の一角&外堀沿いなので近くて楽なので、まずは右に進んで、満車だったら戻って左に行くのがオススメ!

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天気が良くて参拝日和。狛犬も立派。
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本殿。武田神社はお宮参りが多いようで、記念撮影も見かけたし子供の成長を願う絵馬が多いのが印象的だった。やっぱり「信玄公にあやかって人生勝ち組に!」みたいな感じかな?勝負運とか強そうだもんね!

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本殿の右隣が御朱印授受所。武田神社御朱印は絵入りが2種類ある変わったパターン。上記をまとめると絵入り2種は半紙のみで御朱印帳に直書きはありません、絵は選べます。ってこと。あとここには書いてないけど絵なしの御朱印を半紙に書いてもらうのも500円だった。私は今回御朱印帳を忘れたので、普段なら絵なしでいいやと思うところ、同じ金額ならば…と絵入りのをいただくことにした。
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武田神社は「水琴窟」や「姫の井戸」などいくつか見学スポットがあるのだけれど、私が一番心ひかれたのはこの能舞台薪能とかやるらしい。能舞台の手前には綺麗に整備された芝生があって、ここに座って観る薪能はさぞ素敵だろうな…と思った。いいなー薪能、一度見てみたいなぁ。
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というわけで今回の武田神社御朱印はこちら。年月日と朱印はその場で入れてくれるよ。

信玄神社は今まで行った中では一番といっていいほどに掃除や植栽の手入れが行き届いていて、非常にキレイで気分のいい行って良かったと思える神社だった。敷地もそんなに広くないので目が届きやすいのかもしれない。

武田信玄が住んでいた建物そのものは今はないけれど、昔この敷地のどこかで信玄公が「こないだの謙信の奴…」とか「おおっ塩来た!」とか言ってたのかなーと想像するのはなかなか楽しかった。

 

第3回山梨フルーツ祭り 2日目

甲斐・甲府エリアも毎年来ると、まだ行ってなくて面白そうなところは探さないとなかなか見つからない。ホテルにおいてあったパンフレットで武田信玄を祀る武田神社というのを見つけた。今回は御朱印帳を持ってきていないけど、行ってみよう。

武田神社の様子はコチラ↓

snusmumriken2016.hatenablog.com 

 

参拝を済ませ、次の行先を探す。道の駅は近くになさそうだし、いい買い物処はないかなーと思っていると「たべるじゃんやまなし」というJAの産直を発見!よしココ行ってみよー!

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(写真はJAのサイトより)

店の外で獲れたてトウモロコシを蒸かして販売している…これ絶対おいしいやつだよ~食べたい!

いつもだったらおひるごはん代わりにブドウ狩りに行くんだけど、まだお腹に朝ごはんが残っているしトウモロコシ食べたくて仕方なかったので、今回はブドウ狩りに行くのはやめてココで狩りをすることにした。
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産直での戦利品はこちら!右奥のブドウは大好きな「ゴルビー」。大きくて甘くてサクサクした触感がお気に入りの品種。おざらは冷やして食べるほうとう。暑くても食べられて具を用意しなくていいのがイイ。赤ピーマンは無限ピーマンに、オクラはおひたしに、茗荷は甘酢漬けに。八ヶ岳コーヒーは初めて見たから買ってみた。パン2種類もすごくおいしかった。この産直は当たりだ!!次もここで買い物しようっと!

 

渋滞に巻き込まれるのも嫌だし明日から仕事だしってことで、助手席でトウモロコシを食べながら帰路に着く。三連休ではない土日だからか大して渋滞することもなくスムーズに帰宅できた。実質滞在は丸一日に満たなかったけど、山梨近いしまた来年もフルーツ祭りあるし、このぐらいのペースで行動するのが楽でいいかも!

 

そんなわけで第3回フルーツ祭りは閉幕。と言いつつ、帰ってからしばらくは戦利品消費で祭りは続くのである。

 

第3回山梨フルーツ祭り 1日目

秋になるとフルーツ祭りと称して山梨に行き、桃とブドウを食べまくり、温泉に入ったりワイナリーを巡ったり…という行為にハマって3年目になる。

今年は一泊二日で普段なら早朝に出発するところ、都合により昼ごろ集合し出発。圏央道の厚木PAで夏野菜カレーを食べる。圏央道がつながってから、長野・山梨方面へ行くのが劇的に楽になった。ありがたやー。

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今日は夕飯以降の予定しか組んでいないので、まずは勝沼ICで高速を降りてハーブ園へ。子供の頃はハーブの香りを「くさい!」としか思えなかったのに、今は大好きだ。年齢を重ねると味覚以外も色々変わるんだな。
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このハーブ園はどうやらバスツアー御用達のようで、園内のあちこちからマイクで団体さんを案内している声が聞こえる。さほど広くない敷地に団体さんが何組もいると、にぎやかを通り越して少々うるさい。せめてマイクじゃなければな。

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バラ園もある。今はバラのシーズンではないから咲き乱れたりはしていないけれど、それでもいくつか咲いているものもあった。ピンクが鮮やかだ。

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コキアのもこもこがかわいい。手入れをされた庭ではあるが、想像していたよりだいぶt小さくてあっという間に一周してしまった。ハーブ園と言われて想像するほどハーブは多くなかった。

 

ハーブ園から塩山方面へ少し進んだところにある「マンズワイン」のワイナリーへ。私はお酒を飲まないけど、ステンレスの大型機械がゴウンゴウンと瓶詰をしたり、地下のひんやりしたところに行儀よく並べられた瓶や樽を見るのが好きなのでワイナリー見物が好きだ。マンズワインは行った時間が遅かったので残念ながらちょびっとしか見学ができなかった。

 

マンズワインの近くに「おかじま」という地元系のスーパーを発見!地元のスーパーは地元のものを売っている確率が高いので楽しい。首都圏在住者の奢りと言われようが、全国チェーンのスーパーなんて地方文化の破壊者だと思っているぐらいだ。お酒コーナーには地場ワインの棚があり、なかなかの品揃え。ワイナリーで販売するのと卸で販売するのは種類が違うのだな。

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で、何を買ったかというとブドウ。シャインマスカット980円、ピオーネ599円、綺麗で安い!こんな贈答品レベルのブドウを地元で買ったらいくらするか…!
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今日の夜ごはんは「完熟屋」へ。以前一度来て、味もいいし雰囲気もいいしコスパもいいしで気に入って2回目の来店。
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名物かどうかは知らないけれど、ここの馬刺しは美味しい。昼ごはんが遅かったのでほうとうは頼まず、牛すじ煮や甲州サーモンなど地元系のメニューを何品か。どれもおいしい。あえて言うならもう少し地元系のメニューが多いと観光客としては嬉しい。山梨まで来てマグロは注文しないし。

 

食後は「ほったらかし温泉」へ。笛吹川フルーツ公園を過ぎると街灯がほとんどない上に道が狭いので怖い怖い!と思いつつ何とか到着。今回は「こっちの湯」に入った。

前評判通り「こっちの湯」は人が少なく、静かでリラックスできる。ほったらかし温泉は夜景も売りにしているが、私は星空のほうが見たい。星は周囲が暗ければ暗いほど良く見えるので、ほったらかし温泉の立地は星空を眺めるにはうってつけ。温泉につかりながら星空が見られる場所はそうそうない。何にもないのが逆に贅沢。
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夜遅くても売店は開いている。お風呂あがりはアイスとか食べたいもんね。温玉あげがおいしそうだった。

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こちらはほったらかし温泉から山を下り、笛吹川フルーツ公園を出てすぐのところにある桃&ブドウの直売所。夜22時だというのにどんちゃか音楽をかけ、ライトが煌々とついている…まあ周囲に人家はないけれど…!

ファンキーなおじさん店主が切り盛りするこの直売所はお腹が膨れるほどバンバン試食を勧められ、何か買うと色々おまけしてくれるし、飲み物まで出してくれて「ちょっと休憩していきなよっ!」とおもてなし精神がものすごい。ド派手な見た目に引かずにぜひ突っ込んで行ってほしい直売所だ。

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直売所でシャインマスカット、ピオーネ、もも6個購入、合計3,500円。祭りだ…!!

 

今日は甲府市にあるビジネスホテルに1泊。予約する時ずいぶん安くてどんなもんかと思ったら温泉あるし駐車場無料だし部屋にマッサージチェアあるし部屋もリフォームされて小奇麗だし、けっこういい!次回もここでもいいな!

温泉は男女入れ替えの2つ。さっき温泉入ってきたばかりだけど今夜と明朝ではお風呂が違うのね…ともう一度入浴。明日はどこへいこうかな~と思いつつ就寝。

 

劇団四季「オペラ座の怪人」静岡公演

2月にロンドンで見たんだけど、また見たくなって行ってきた。四季の会会員の友達が三列目センターという神席チケットを取ってくれて、くるりと回った踊り子のパンツまで堪能してきた次第。

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場所は静岡市民文化会館。ちょっと大きな都市だとこういうホールあるよね、っていうサイズの昔ながらのホール。平日なので全部の席で当日券あり。

 

初めて劇団四季版を見たのは確か大学生だった。私の「基礎」は高校生の頃から聴いているサラ・ブライトマンがクリスティーヌを演じたロンドンオリジナルキャストCDなので、セリフの中に日本語と英語が入り混じる劇団四季版は耳が混乱したのを覚えている。

あれから10年以上経ったはずだが、相変わらず「ファントム」と「怪人」、「エンジェル」と「天使」など日本語と英語が入り混じっているし、その入り混じり方も脈絡がない。

そして私も相変わらずロンドンオリジナルキャストCDを聞き続けているので、劇団四季版は“そう”なんだと知っているはずなのに英語の後には英語が続くものと脳が勝手に準備してしまい、結果的に日本語の歌詞がなんだったのか良くわからないという現象がまた起きた。

我ながら進歩がないが、できれば劇団四季も日本語なら日本語で統一してもらいたい。

 

それと音響は生オケではなく録音。これは東京の四季劇場でもそうなのか、地方公演だからなのかは知らない。オケピのあるホールなど限られているので仕方ないよなーと思いつつ、劇中でシンバルやトライアングル叩くシーンもエアだったのはどうなのかな。ドンファンの練習中のピアノは多分生音出ていたぽかったし、オケないなら生音出せるものは出来る限り出してくれたほうが臨場感があっていいなと思った。

 

今回素晴らしかったのはラウルだ。というか、ラウル以外の登場人物がなんだかマイルドだったのだ。

耳障りな高音とイタリア訛りと凶悪なまでのプライドの高さがトレードマークのカルロッタは、我は強いが歌の上手い「まぁこういう人いるよね」レベルだったし、弾け煌めく歌声と若さゆえの無自覚な媚でファントムとラウルの間を往き来するはずのクリスティーヌは、唄声に貫禄がありすぎて新人というよりカルロッタやマダム・ジリーに近い。

ファントムの怒りと執着は耐え難い絶望や悲哀の裏返しだと理解していたのだが(2月に観たロンドンのは鳥肌が立つほどココの表現が素晴らしかった)、思うようにならないから単に怒っているような表現に感じることが多々あり、シニョール・ピアンジのドンくささや実力のなさはそれほど強調されておらず、ちょっと抜けてるポッチャリおじさんだった。

 

ファントムのおかげで歌姫になった状態でクリスティーヌを「発見」したくせに幼馴染だなんだと言いより、勝手に二人の世界を作ってファントムを敵視した挙句まんまと人質に取られたりするばかなやつ、というのが私のラウル像だ。

アンタむしろクリスティーヌをここまで引き上げてくれたファントムに感謝しなさい、そして主役じゃないから上手・下手とかどうでもいいぐらいに思っていたのだが、しかし!

今回のラウル、端正な顔立ちに素晴らしいテノールの歌声、品よく誠実な貴族の若者そのもの。普段よりマイルドな登場人物たちの中において、ファントムとクリスティーヌとの三角関係となるに十分値する魅力的な登場人物となっていた。

 

となるとどうなるか。いつもならば浅はかなクリスティーヌや単細胞なラウルに対しフンッ!という気持ちを抱きつつ、ああファントムなんて気高く悲しいの…と思いっきりファントムを称賛するのだけれど、いやこれ今回ファントム仕方ないよ、ラウルのまっとうさに対してファントムちょっと強引にやりすぎちゃったね、これはクリスティーヌ返すしかなかったよ、とこの結末を受け入れざるを得ないという気持ちになった。

…なんて不思議なんだ!

 

というわけで主にラウルについて新しい発見を得て帰ってきたのだった。うーん面白い。そしてロンドンでまた観たくなってきた。やばい。マイル貯まってるだろうか。