ちょっと旅してくる

わが身ひとつで気ままに生きる。

イギリスの旅 8日目

5:30起床、片づけをして6時出発。ホストはまだ寝ているが鍵は昨日のうちに返したので大丈夫。

パディントン駅でオイスターカードを払い戻す。カード代は戻ってくるけどチャージ分は戻ってこなかった。ちぇ。

f:id:snusmumriken2016:20180802160118j:image

ヒースローコネクトは30分に1本しかないので乗り過ごすと時間がかかる。行きに往復チケットを買っておいてよかった。中でサンドウィッチを食べる。朝早いせいもあり、乗客はほとんどいない。

ヒースロー空港に着いてチェックインし、荷物を預ける。到着ゲートに戻ってM&S simply foodでショートブレッドなど買い込む。ショートブレッドって重いな…!

f:id:snusmumriken2016:20180802160109j:image

トランプ大統領の暴露本、いっぱい売ってる。アメリカとイギリスって関係性深いけど、色々と真逆だもんね。
f:id:snusmumriken2016:20180802160114j:image

帰りの機内食、何が何だか忘れました。最近のJAL機内食は炭水化物を減らそうとしてくれてるのかな?緑が多くていい。

 

ああー久しぶりのヨーロッパ楽しかったなぁ。帰ったら早めにTOEIC受けよう!

 

イギリスの旅 7日目

結局毎日ほぼ10時ぐらいに家を出ている。ちょっと時間がもったいない気もするが、体力的にはこんなもんでちょうどいいのかもしれない。

今朝はまずシャーロックホームズ博物館へ行った。f:id:snusmumriken2016:20180802163146j:image

博物館自体には入らず、土産物だけを見る。ストランドマガジンの挿絵が欲しかったが、何となく色味が気に食わず、買わず。

f:id:snusmumriken2016:20180802155929j:image

ビッグベン、修理中。今日のお目当てはビッグベンではなく…

f:id:snusmumriken2016:20180802155914j:image

その隣にあるウェストミンスター寺院。入場料がめっちゃ高い割に撮影禁止なのが少し不満。宗教施設だからというならもう少し安くしてほしいもんだ。でもオーディオガイド込みなのは嬉しい。スマホ型で日本語もある。全部みっちり聞いていたらあっという間に13時になってしまった。

見どころはやはりエリザベス1世とブラッディメアリー、メアリースチュワートの墓、それとニュートンニュートンの墓にはリンゴがあると思い込んでいたのだが、どこにもなかった。どこから得た情報だったんだろう?

 

さて、上階を見ていない大英博物館へ再度行く。現金が余り気味なので奮発してグレートコートレストランへ。…やっぱ高い!ま、そろそろ最後だからいいか。
f:id:snusmumriken2016:20180802155919j:image

チェスセット。レプリカ欲しかったけど精度がイマイチ。海洋堂呼んで来い!

 

ロンドンは主要な美術館・博物館が無料なのがいい。これだけのものを無料で維持するのはすごく努力がいるだろうな。大英博物館は日曜日よりはだいぶ空いていた。

 

さて、これからは買い物タイムだ。ザ☆旅の土産みたいなものを買っていなくて、ジョンストンズのストールとかアクアスキュータムのトレンチとかフォックスの傘とかあれこれ考えたけど心底欲しいか?と考えるとビミョーで、やっぱりSHERLOCKで見たアリ・ミラーのティーカップが欲しくてナショナルポートレートギャラリーのショップへ行った。ショップだけで3回も来ている…。

オックスフォードサーカスのリバティ、マークス&スペンサーなどぐるぐるするも、何も買わず。空港にもM&Sがあったはずなので、お金が余ったらそこでお菓子でも買おう。

 

夕飯用のサンドウィッチを買って家に帰るとホストがこれからパスタ作るから一緒に食べようと言ってくれた。サンドウィッチは明日の朝食にまわし、葛飾北斎の話などして盛り上がる。北斎大英博物館にも入っているのでイギリスでは有名人だ。

明日の帰国に向けて荷物の整理をする。余ったホッカイロはホストにプレゼント。消耗品は順調に減らしているはずなのに、詰める段になると来た時より増えているように感じるのはなぜなんだろう?


f:id:snusmumriken2016:20180802155926j:image

一週間寝泊りした部屋(パノラマ撮影)。お世話になりました!

 

イギリスの旅 6日目

「明日はスモークサーモン入りのスクランブルエッグを作るね!」とか言っていた割には全然起きてこないホスト。どうやら風邪が悪化したらしい。昨日のケータリング中華を食べて行けというのでいただく。昨日あれだけけなしてたものをゲストに食べさせるってどうよ?と思ったけど別に普通の味だった。

今日はいい感じに晴れているので、テンプル教会に行く。テンプル騎士団の本拠地で「ダ・ヴィンチ・コード」に出てきたところだ。この教会はテンプル地区という裁判所の近くの浮世離れしたエリア、更にここ入っていいの?と思うような他の建物に囲まれた場所にあって、時が止まったような独特の空気だ。ワクワクする。

f:id:snusmumriken2016:20180316235026j:image

 おお、床に騎士団の墓がある!なんかいつみても不思議よね、埋葬されている人の姿が上に乗った棺って。

が、ニュートンの墓がない。あれ?私何か勘違いしている?

f:id:snusmumriken2016:20180316235107j:image

テンプル協会近くのトワイニング路面店に入る。小さな間口の店だけど観光客が結構来ていた。私が愛飲しているのはプリンスオブウェールズなのだが売ってない。後で調べたら、プリンスオブウェールズはイギリス国内では販売していないらしい。まあ、日本で伊藤園とかが「皇太子」っていうお茶売ってたらちょっと変だもんね。

地下鉄の駅に貼ってある「アラジン」のポスターがすごく素敵で、少し安く見られるなら観たいなと思いtktsまで来たが全く割引になっていなかった。隣にいた人にStallsとGrandCircleの違いを聞かれ説明。「で、どっちがいいの?」と言われたので「…席による」と答えたら、そうだよねーという反応をされた。

これからどこへ行こうかとトラファルガー広場近くのベンチでガイドブックを見ていたら、道に迷っていると勘違いされたのかおじいさんに話しかけられた。ありがとう、特に困ってはいないんだ。

 

f:id:snusmumriken2016:20180316235136j:image

初日に見たバラ・マーケットのフィッシュ&チップスがやっぱり食べたいなと思い、地下鉄で向かう。初日のおたおたした感じはもうなくて、注文もドキドキしなかった。時を変えて同じところに来ると、自分の変化がわかっておもしろい。

調子に乗ってファッジというものを買ってみた。これ、ハリポタでハリーがロンママからクリスマスプレゼントにもらっていたやつ!粘り気のないキャラメルみたいなもので、激甘だ。美味しいかと言われると、うーん、砂糖をおいしいと表現するなら美味しい、かな。これで、イギリスで食べてみたかったものは割と食べてみた気がする。 

f:id:snusmumriken2016:20180316235206j:image

ロンドン塔の入場料がめちゃくちゃ高いので、ガッツリ見てやろうと思い時間に余裕をもってやって来た。

とにかく血なまぐさい印象ばかりあるけれど、実際は世の中で言われているほどすごかったわけではないらしい。なんか映画で見たことある気がする!みたいなものがあちこちにある。

f:id:snusmumriken2016:20180316235316j:image

 衛兵の冬服はこの色なんだって。ニコリともせず行進していた。

ロンドン塔の中には王室のお宝を展示しているところもある。これがけっこう楽しみだった。王冠やオーブなど、式典の時はここからもっていくのか。世界一大きいダイヤモンドのついた王冠なんて大きすぎて逆に現実味がない。けっこう最近までダイヤとジルコニアの違いが分からん!と思っていたけど、実物見るとやっぱ違うわ…。

 f:id:snusmumriken2016:20180316235331j:image

 乗り換えで何度か使った駅。攻殻機動隊の世界を彷彿とさせる景色でちょっと好きだった。

足が疲れたなーと思いつつ、そのまま帰るのももったいなくて、ボンドストリートにあるセルフリッジというデパートに行ってみた。お目当ての店舗はあったけど色や形が私の好みではなくガッカリ。せっかくロンドンまで来ているのに欲しいものがあまりなくてつまらない。もっとお買いものしたいよー!

 

イギリスの旅 5日目

あまり天気がよろしくない。そして体調もよろしくない。自然史博物館の最寄り駅に着いた途端パラパラと雨が降り出す。危ない危ない。

平日なので学生がたくさんいてガヤガヤうるさい。まっすぐ進めないぐらいのところもある。私もちょこちょこ座って休憩しているので全然進まない。

f:id:snusmumriken2016:20180316234657j:image

地震のパビリオンは阪神大震災東日本大震災だった。世界に冠たる(?)地震がこんなに起きているのに、それでも外国人観光客がたくさん来てくれるというのはありがたいことだな、と思いつつ、阪神大震災を再現した起震コーナーは体感的に震度4~5ぐらいだった。確かに震度7は体験展示としては危ないか。 

 f:id:snusmumriken2016:20180316234705j:image

 ホールを眺めるダーウィン像。今日もたくさん人来てますよ~。ご満足いただけましたかな?

上野の科博もそうだけど、博物館というのは見るだけでなく読まないと中身がわからないことが多くて英語で見るのはけっこう大変。以前ワシントンDCの自然史博物館でも大量の魚の骨の標本に「~fish」と書かれていて、レプリカならともかく骨だけ見てわかるかい!と思った記憶がある。ここを見る限り、日本の科博も負けてないな!頑張っている。

 

始祖鳥を見ようと進んでいたら「emergency evacuation」と放送が流れて避難させられた。イギリスはテロが時々起きるし、ちょっとドッキリしたが結局何が起きたのかわからず。戻って改めて始祖鳥を見た。

f:id:snusmumriken2016:20180316234758j:image

子供の頃憧れたものを、大人になって自分の目で見る。こんなに嬉しく楽しいことはない。

 

隣にあるヴィクトリア&アルバート美術館に移動。地図を買うも見どころが書いていない(他の美術館・博物館はこれだけは見逃すな!みたいな展示が地図に書いてあるのだ)。この広さでどうしろっての…とりあえず少し休もうとカフェに向かう。運良くウィリアムモリスルームに座れた。

f:id:snusmumriken2016:20180316234904j:image

wifiにつないでネットで見どころを検索。よし、まずは宝石を見よう。

f:id:snusmumriken2016:20180316234838j:image

イギリスはかつて大英帝国と呼ばれただけあって、経済力で手に入れられるものには強い。富の象徴である宝石はその最たるものだ。大粒の宝石を詰め込んだティアラやらブローチやらたくさんある。V&Aはまぁとにかく広いし作りは複雑だし展示も幅広すぎて、素晴らしいのはわかるが見学はしにくい。3分割ぐらいしてもいい気がする。そう考えるとスミソニアンは見やすかったなあ。

f:id:snusmumriken2016:20180316234925j:image

少し早いけど今日は帰ることにした。ハロッズの前を通りかかる。おお、あの有名なハロッズ!特に欲しいものはないのでそのまま通り過ぎる。バスで帰って来て最寄ひとつ前のバス停で降りるとテスコがあるので、夕飯用にアスパラのリゾットを買って帰った。

今頃になって少し英語に慣れてきたように思う。帰ったらホストお手製のアップルトフィーケーキをもらった。おいしい!ホスト自身は自分で取ったケータリングの中華がイマイチだったらしくご機嫌斜めだった。

今日はシルバーブルームーンという何百年だかに1回の珍しい月だそうだ。確かにいつもより少し大きく少し青い気がした。

 

イギリスの旅 4日目

朝ごはんは8時半の予定が、8時半から準備を始めるホスト。今日は旦那さんがイングリッシュブレックファストを作ってくれた。趣味の話などで盛り上がり、家を出たのは10時半ごろ。

 f:id:snusmumriken2016:20180315074816j:image

今日は今更だが地理の確認も含めてバスに乗ってみた。時間はかかるが安いし周囲がよく見えて良い。ナショナルギャラリーとコヴェントガーデンとハーマジェスティーズシアターがすぐ近くなのを知り、今日はこのあたりで過ごすことにした。

まずはナショナルギャラリーから。 

f:id:snusmumriken2016:20180315075024j:image

平日なので制服を着た小学校低学年ぐらいの子供たちが課外授業に来ている。先生ではない、おそらく学芸員が床に座った子供たちに質問をする。みんな一斉に手を挙げて当ててもらおうとするし、学芸員はexellent!!!を連発する。あまりにもかわいくて絵の写真を撮るふりをして子供たちを撮った。 

f:id:snusmumriken2016:20180315075131j:image

美術館にいかに自然光を取り入れるかは展示スペースと光量と劣化防止との板挟みだろう。でもやはり自然光で見る絵が一番美しい。

f:id:snusmumriken2016:20180315074941j:image

個人的な目玉はこの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」だ。去年の「怖い絵展」に貸し出されていたけれど、3時間待ちとかでとても行けないと諦めた。ここでは特に混んでもいないので、ド真ん前に陣取ってゆっくり見る。

たった9日間の在位で処刑される17歳の女王。若い…というよりまだ子供のようなつやつやした手が、首を載せる台を探している。絵の美しさと時代背景があまりにも対極的だ。

 ナショナルギャラリーのカフェでランチをしたら、ポットがなぜか南部鉄器で出てきた。

f:id:snusmumriken2016:20180315075238j:image

コヴェントガーデンは「MyFairLady」のセットに合わせて整備したらしいが、ちょっと小綺麗すぎるかな。ここでのお目当てはEastIndiaCompanyだ。東インド会社…なんてステキな響き!!世界史好きにはたまらない。今や商標だけで実体が残っているわけではないとわかっていてもたまらない。お茶屋としてのレベルは正直わからないのでジャケ買いに徹する。 

f:id:snusmumriken2016:20180315075303j:image

今日は待ちに待った「オペラ座の怪人」の日だ。全体がよく見える2階の一番いい席を買った。ハーマジェスティーズシアターは大使館や高級デパート近くの雰囲気になじむ重厚な造りの建物で、早めに行ったけどもうけっこうな人数がいた。席の狭さに驚く。隣とみっちりで、お尻の大きい外人さんはどうやって座るんだ?という狭さ。f:id:snusmumriken2016:20180315075344j:image

オペラ座の怪人」は普段、ロンドン初公演でサラ・ブライトマンがクリスティーヌを演じたCDを聞いている。劇団四季と映画は見たことがあるけどもう10年以上昔のことで、舞台上の動きはほとんど忘れていた。

アンドリュー・ロイド・ウェーバーが作曲したこのミュージカルで、妻であるサラ・ブライトマンは一介のミュージカル女優から世界の歌姫に駆け上がった。まるでファントムとクリスティーヌの関係性そのものじゃないか…と、いつ思い出しても一人勝手に感激する。

いつも通りラウルはガキでクリスティーヌは愚か者でファントムはすごいカッコイイ。超カッコイイ!第一幕の途中で天使の飾りが妙な位置まで降りていてなんだろう?と思ったらファントムが乗っていた。舞台中央、私の席と同じ高さ、私の真正面だ…!

遠くでラウルとクリスティーヌが愛を語り合うのを聞き、打ちひしがれるファントム。つられて泣きそうになるほどの迫真の演技。クリスなんてやめて私にしときなよ!私はファントムが一番好きだよ!

良かれ悪しかれ「極端」であることは孤独だ。卓越した音楽的才能を持ちながら醜い容姿のために世間と断絶されているファントムは、きっとどこかで自分を諦めていただろう。しかしクリスティーヌという触媒を得て、抑えきれない人恋しさと自尊心が爆発する。アンドリュー・ロイド・ウェーバーは天才だ…。

 

いやーすばらしかった。生演奏だし。ファントム真正面はちょっとした事件だったな。一番いいチケット買った甲斐があった。ファントム最高!カーテンコールもファントムが一番最後で、やっぱ主役はファントムなんだな。本当に素晴らしい一日だった。イギリス万歳!!

 

イギリスの旅 3日目

夜中に何度も携帯が鳴る。時差ボケで眠りも浅いので起きて確認すると、勤務先が他社に買収されるという話に驚いた同僚達からのメッセージでLINEがカオスになっていた。こんな夜中になんつーことだ。

 

WiFiと離れがたいが今日はツアーに申し込んでいるので出かける。エイヴベリーとストーンヘンジに行くツアーだ。リコンファームをしていないのは特に問題なかったようで、普通に迎えが来た。今日は私を含めて3人で、あとの二人は60代のデンマーク人夫婦。優しそうでとてもいい。

 

ガイド兼ドライバーの話は半分ぐらいわかる。つまり、肝心なところがイマイチわからない。でも別にいい。こちらはある種のオタクなので、普通のガイドが普通に話すぐらいのことは大概知っているし、案内板をちゃんと読めば大抵のことはわかる。

f:id:snusmumriken2016:20180205080758j:image

道の途中の畑のようなところに車を停める。丘の上にある遺跡を見に行くようだが、先程からの雨で道がぬかるみまくっており、白いスタンスミスが泥にズブズブ沈む…!仕方ないので何かを栽培した後と思われる草のあるところを歩く。畑みたいなのに黒曜石の破片が無数にある。

f:id:snusmumriken2016:20180205080811j:image

丘の上にあったのはウエスト・ケネット・ロング・バロウという墓として使われていた遺跡で、石室が土で覆われているのが日本の古墳のよう。意味ありげに丸い?四角い?ところも似ている。

f:id:snusmumriken2016:20180205080924j:image

エイブベリーに到着。ここは巨石群の中に村が築かれ、人々の生活と巨石が一体化している不思議な街だ。巨石に触れるのですごく楽しみにしていた。が、雨はだんだんひどくなり、コートはずぶ濡れで重くなり、足元はひどくぬかるむ。が、長靴を履いたガイドは全く気にせずどんどん進む。

f:id:snusmumriken2016:20180205080844j:image

イギリスには木にリボンを結んで神様?精霊?に願いを聞いてもらうという風習があるらしい。日本のおみくじに似てると言われたけど、灰色の霧の中にそびえる大木の梢にリボンがはためく様子はどちらかとホラー寄りだ。神様よりは魔女の領域。

風も雨も強く、びしょ濡れ泥んこのとんでもないツアーになった。疲れと風でガイドが何を言っているのかもよくわからなくなってきた。

でも、こんな天気でもこの村とこの遺跡の素晴らしさはよくわかった。村の売店でエイブベリーの本を買う。晴れてる日にまた来たいなあ。巨石の中で羊が草を食べている風景はきっと晴れが似合うだろう。

f:id:snusmumriken2016:20180205081009j:image

車でストーンヘンジへ向かう。コートが濡れてて風が強いので寒い。

ストーンヘンジは見学通路がきっちり整備されていて、あの有名な巨石にはそれほど近づけない。地中に眠る遺跡とストーンヘンジそのものを保護するための措置だそうだが、かつて聖地だったはずの石たちは全てと切り離されてただの観光スポットになっていた。

エイブベリーの石たちは、サークルを形成していた石の多くを失いながらもまだ何か神秘的なものがあったが、ストーンヘンジにはもう力はなさそうだった。この石たちを本当に崇めた人はもういないのだから、仕方ないのかもしれない。

 

ロンドン市内に19時ごろ到着。テスコで夕飯を買って帰った。

泥だらけの靴とズボンをバスルームで洗う。機内から持ってきた歯ブラシが役に立った。今日は体が冷えたので入浴剤を使ってお湯を張った。

ホストに明日はシャーロックホームズ博物館に行こうかなと言ったら、あんなの単なる作り物よと言われた。確かに。

 

イギリスの旅 2日目

昨晩9時前に寝たせいか時差ボケか、夜中の2時ごろ起きてトイレに行ったりメールを見たりマンガを読んだりして5時ごろまた寝て、9時少し前に起きた。

 

今日はグリニッジ天文台へ行く。地下鉄ばかり使っていると地理がわからないので、リバークルーズで名所見物をしながら行くことにした。

f:id:snusmumriken2016:20180204215210j:image

オープントップでは観光ガイドをしてくれる。ロンドンアイでは年間500組以上がプロポーズをするけど、NOと言われたら降りてくる25分は地獄とか、愛の橋を通りがかる時に「シングル女性はボクにキスしてください、シングル男性は船長に…」と言って船長が抗議の汽笛をならしたりとか、あれはガンダルフの家ですよ(=イアン・マッケランの家)とか、果ては川水の入れ替わりまでしゃべる喋る!面白い!船に乗ってよかった。でも帰りは中にしよう。寒いから。

f:id:snusmumriken2016:20180204214948j:image

グリニッジに12時ごろ到着。まずはカティ・サーク号を見る。19世紀にティークリッパー(茶葉運搬船)として活躍した船だ。船内には茶箱や乗組員室が再現されている。ところどころに無料のエンボススタンプが設置されていて楽しい。乗組員約30人のこんなに小さな船で73日?だか外洋を旅して、お茶を満載して帰るって本当にすごいことだ。船内のシュミレーターでルート航行したけど座礁しまくって子供にガン見された。下手だったからかな…。

カティ・サーク号の船底の更に下、ドック部分にカフェがあって、船を見上げながらお茶ができる。そんなに混んでいなかったのでクリームティーを頼んで休憩。

売店にマリンデザインのものがたくさん売っていて危ない。みんな欲しくなる。

 

グリニッジ天文台はカティ・サーク号から徒歩約15分、公園内の小高い丘の上にある。テレビで見る、赤い球が載った建物だ。グリニッジといえばグリニッジ標準時、そして子午線!

f:id:snusmumriken2016:20180204215032j:image

世界中から来た観光客がみんな子午線をまたいで自撮りしている。もちろん私もやる!「洋の東西」をまさにここがわけているのかと思うとなんだか不思議な気分だ。

こう見ると東京は意外と緯度が低い。寒いからもっと高い気がするのに、実はテヘランとあまり変わらないんだなぁ。

 

帰りの船では乗ったのが早かったので船内の一番先頭の席に座れた。ガラス張りの特等席だ。ロンドン橋とタワーブリッジを通過する。そういえば歌で落ちるのはロンドン橋だけど実際は石造りで、落ちる…というか開閉するのはタワーブリッジだ。なんでだろう?

 

今日は日曜なのでスーパーも店も早く閉まる。夜ご飯を食べたい店がリバティの近くだったので、ついでに閉店ギリギリのリバティに駆け込む。木造船を解体して造られたという建物は趣があってとても素敵だ。床がゆがんでいるのか、上階は船の中を歩いているようなふわふわした感じがある。

来る前に色々調べていた時、小花柄のガーリーなものの総称がリバティプリントなのだと思っていたけれど、このリバティ社が作った草花をモチーフとした柄のことがリバティプリントなのだと知った時はびっくりした。日本でいうところのシャーペンとか宅急便とかウォークマンとかそういう感じなのね。一般名詞に近いモノを生み出すってすごいよなぁ。

ワックスでテカテカに髪を固めてヴィヴィアン・ウェストウッド調のスーツを着た男性と舞台メイクのようにド派手な化粧にアバンギャルドな服装で髪に花を飾った女性が談笑しながら店内を闊歩していて、うわーすごい、上層階級の人とかそんな感じ?と思って見ていたら単なる店員だった。店員のが客よりほほど目立っている…!

商品はクラシカルなのもからモダン、もっと行き過ぎたものまで色々あって、少しとっ散らかった印象を受けた。メイドインUKで統一するとかすればいいのに!と思ったけど、最先端を追い求める姿勢がリバティプリントを生み出したわけで、現状のいいものを取り扱ってるだけじゃダメなんだね。

 f:id:snusmumriken2016:20180204215111j:image

夜ご飯は「イギリス的母の味」だとどこかで読んだパイ&マッシュを食べに行った。できるだけスタンダードっぽいものを頼んでみた。味はなんというか、胃もたれしそうな感じだ。パイにマッシュポテトにひき肉って脂分多いもんな。

 

明日は早いので朝ごはんはいらないと言ったら牛乳とシリアルをくれた。自室に冷蔵庫があるのはこういう時便利だ。ホストの家はいつ戻っても常にピザの匂いがする。ピザ食べてるわけでもなさそうなのに。

 

明日はツアーに参加する。リコンファームできてないけど大丈夫かなー。