旅行先の決め方
仕事が立て込んでずいぶんと遅い時間になってしまい、同僚と夕ご飯を食べて帰ることにした。話をする中で「旅行の行先はどうやって決めているの?」と聞かれ、固まった。
どうやって・・・?
そういえば私、どうやって行先を選んでいるんだろう・・・?
誰かと一緒に行く時は相談しながら決めるので除外するとして。
まず予算。それから旅行期間。これが大きな縛りであることには間違いない。
そうは言っても選択肢は限りなくある。その中で何をどう選ぶのか。
私の場合はたぶん、最初はたったひとつの何か。その一つを中心に肉付けしていく感じ。
ウィーン国立歌劇場で「魔笛」が観たい!ってのがまず第一にあって、ウィーンに行くならここもいいな~これも見たい~というのを予算と期間で調整して、結果として中欧を1か月間ぐるぐるすることになった。あの時はお金はなかったけど時間はあったなぁ。
ぺトラ遺跡を見たくてヨルダンに行く。
スミソニアン博物館を見たくてワシントンDCに行く。
その時ピン!と来た何かを逃さずに、心の赴くままに旅していきたい。
今までも、これからも。
「松記鶏飯」でおひるごはん
私の人生から旅を取ったら、何も残らないな!と思う。
頭のなかはたいてい旅のことでいっぱいで、自分の行動原理のふしぶしに過去と未来の旅の影響を感じる。
そんな脳内なのでこのブログもなにかと旅に関わる内容になるはず。
何を書こうか、考えているだけでも楽しい!
昨日のお昼はラクサを食べに行った。ここのラクサはすごくおいしい。
私はシンガポールが大好きで、その好きさと言ったら仕事など現実的に移住が可能なら住みたいと思っているくらい。異文化と異人種がほどよく入り混じり、それを当たり前と思っている雰囲気がたまらなく好き。私にとっては自由の象徴のような国。
人並ちょいプラスぐらいは海外旅行をしていて、周囲から「どこでも生きていけそう」とか言われる割に、住みたいとまで思う国があまりないのは不思議なことだ。
席について待っていると、ちょうど昨日シンガポールから帰ってきた知人から、マーライオンの吐いた水をそのまま飲んでるように見えるベタな遠近トリック写真が送られてきて笑った。
マーライオンのとこ行くと、みーんなやってるんだよねコレ。私も撮ったけど!
この「知人」は年齢も近いし気が合いそうなのでできれば「友達」になりたい。けど、仕事がらみで知り合った人だからやっぱり難しいかなぁ。利害関係とっぱらっても付き合えるような関係を仕事しながら構築するって、距離感をどうとっていったらいいのかよくわからない。とりあえずご飯をおごられないように、対等に支払うように気をつけている。
食べ終わったころ、けっこうな勢いで雨が降り始めた。ランチの時間帯だからサッと出たほうがいいのはわかっているけど、傘を持っていなかったしまだ空席もあったのでしばらく待たせてもらおうと、席に座ったままぼんやり外を眺めていた。
この店は窓の外に鉢植えのヤシがいくつもあって、道路から丸見えにならない程度のほどよい目隠しになっている。
ヤシ越しに降る雨を眺めていたら、シンガポールでもこんな風にスコールがザッと降ったな・・・と、あのけだるい暑さの空気までが甦ったような気がして、旅先にいるような気分になって、すごく楽しい気持ちになった。
おしまい!