ちょっと旅してくる

わが身ひとつで気ままに生きる。

イギリスの旅 1日目

ええかげん寝かされてから出た機内食はコンペで上位入賞した人のメニューを使っていて、機内食とは思えないほどおいしかった。機内食っていつの間にこんなにおいしくなったんだろう。順番待ちでしばらく上空をウロウロしてから着陸。

 

ヒースロー空港は広い。ずいぶん歩いてやっと外へ出る。市内への足としてヒースローエクスプレスではなくちょっと安めなヒースローコネクトを選んだため、タイミングが悪くて駅で30分以上待つ羽目になった。急ぐ旅ではないけれど、後から来た人がどんどん乗って去っていくのが少し切ない。

 

今回の宿はエアビーで取った。少しでも英語と接する機会を増やしたかったから。個室+専用バスルームに朝ごはん付き。ゾーン2の最寄駅から徒歩5分の住宅地にある。自宅でちまちま作っていたマイマップが使えず迷子の危機に陥るも、ダウンロードしてあったオフラインマップでなんとか解決。危ない。

部屋はサイトで見ていた通りだし、バスルームも広くて清潔でいい感じ。荷物を置かせてもらい、ホストにおみやげを渡してお茶を一杯いただいてからさっそく出かける。

鍵がロンドンしてるっ…!

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とりあえずお腹が空いたけど特にこれと言って食べたいものがあるわけではないので、バラ・マーケットへ行ってみることにした。ここは食品中心のマーケットで、土曜はストールという食べ物屋さんの屋台がたくさん出るらしい。

フィッシュ&チップスに始まりエチオピア料理やらフィリピン料理やら、本当にいろいろな屋台があった。色々迷ってユダヤ系のソルトビーフベーグルを食べた。コンビーフみたいでおいしい。

私はお酒が飲めない。飲めないわけではないがアルコールくさっ!と思うだけで全く美味しいと感じない。これだけはホント損してると思う。リンゴとレモンとジンジャーのホットジュースを買う。ふーあったまる。

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野菜、ハム、果物、キノコ、香辛料、パン、紅茶、魚介類。色鮮やかな食べ物がずらっと並ぶマーケットは見ているだけで楽しい。チーズとか買いたいけどまだ初日だしなぁ。

お腹も膨れたし、やっぱりイギリスと言ったら大英博物館だ!

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ふっと適当なところから入ったらすぐロゼッタストーンだった。想像していた以上に文字がくっきりと彫られていた。

昔、ロゼッタストーンという語学学習ソフト?を見た時に「なんてセンスのいいネーミングだ」と思ったものだけど、初めてこれを見た人は、やっぱりものすごい大発見だと思ったんだろうか。

時は過ぎてこの文字を使う人はいなくなったわけだけど、日本で日本語だけにどっぷりつかって生きている身からすると、何千年も前から三か国語で告知を出す国があったということに衝撃を受けた。

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頭の中でインディー・ジョーンズのテーマが響く。これってオーパーツ、もといニセ遺物じゃん!

発見当初はものすごく昔の高度な技術による作品とされていたこのクリスタルスカルは、科学技術の進歩によりレーザー加工等の痕跡が発見されて近年に作られたものだということがわかったとのこと。

クリスタルスカルは遺物発見から真贋鑑定に関わる経緯の資料としての展示で、ニセモノを作って大発見を装ったがバレたという黒歴史として葬るのではなく、そういう研究までも「展示」するという姿勢が大英博物館を世界最高峰たらしめているんだな…と、ちょっと関係ないところで感激してしまった。

 

大英博物館の見どころは本当に多い。そして、あまりにもいろんな国から持って来すぎだろうとも正直思う。そりゃあちこちから返還請求されるわ。

だけど、エジプトのカイロ博物館やアフガニスタンバーミヤン大仏のように、紛争や政変で今もなお貴重な遺跡や遺物が危機にさらされる現状において、失われた可能性のあった人類の遺産を大英博物館が高水準で保護しているのもまた事実なのだ。

 

時間的にも体力的にも今日中に全部回るのは厳しかったので、一階だけ見て他の階は後日に回すこととした。

スーパーでごはんを買って帰る。疲れ切っていたようで、ベッドに入った途端にメガネもかけたまま寝てしまった。