ちょっと旅してくる

わが身ひとつで気ままに生きる。

特別展「深海」@国立科学博物館

偶然できた平日休み。これはもう「深海」行くしかないでしょ!行ってみると混雑してる理由がよくわかった。

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混雑理由①撮影可

携帯が電池切れという不幸な私はなにも撮れなかったけれど、フラッシュ使わなければ写真撮影OKのものが多いので、展示物のド真ん前に陣取ってアングル決めたりしてたらそりゃ人の流れが悪くなるに決まってる。

混雑理由②展示品の位置

極小生物やホルマリン漬けの瓶など、子供にも配慮してかかなり低い位置にあるので絵画と違って人の頭越しに見るわけにもいかない。なのでみんな展示物の前に固まる。

混雑理由②映像

深海探査機で撮影した深海生物の動画を流すモニターがあちこちにある。コレすごく面白くて必見ではあるものの、やっぱ2分とか立ち止まって見るから混雑しやすくなる。

 

陸上生物は剥製という保存技術があるけれど、海洋生物って標本にするのホント難しいよねぇ…ホルマリン漬けにするとどうしても色抜けちゃうし、形も崩れちゃうし。

でも珍しい生き物の映像を見て、多少色形が変わっているとはいえ実物を見ることはとても面白い。ダイオウイカを見て、何人分のイカ焼きができるだろうって考えたりね。映像だけ見ると、動きやテクスチャはわかるけど大きさがよくわからない。実物だけ見ても、どう動くのか全然わからない。動物園や水族館とはまた違う「深海」だからこそこの特別展は成り立つんだなー。

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今回はNHKと科博のコラボ企画みたいなもんだった。NHKもジャンル別に受信料徴収したらいいと思う。だってこういうのはお金使って調査してほしいし、撮影されたものを見たいもん。

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深海生物は、暗闇と高圧の中で生き延びるために独自の進化を遂げている。それは地上ではちょっと類を見ないほどの方法で。見る必要がないので目が退化した魚がいれば、よく見るために異常に目が大きくなった魚がいる。光を出してエサを誘う魚もいれば、光る物質を排出しておとりにして逃げる魚もいる。自分が当たり前だと思っている世界がいかに狭いか。深海は異世界なだけではなく、凝り固まった常識を打ち砕く力がある。

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あと東日本大震災の時に海底で起きたプレートの動きや、それによって巨大化した津波の説明が興味深かった。プレートテクトニクスとか、子供のころ学校で習ったなぁ。こういうのを見ると、やはり地震予知というのはかなり難しいんだろう。被害を防ぐという意味では、予知よりも減震・免震や緊急時の避難訓練に力を入れた方がいいかもしれないな。

 

ミュージアムショップは深海生物ばかりでグロくて家に置くのはなんだかな…という感じだったので何も買わず。常設展で大好きな恐竜のところだけぐるっと一周して、日本館のミュージアムショップで色々眺めるもまた何も買わず帰ってきた。シーラカンス柄の今治タオルとか、恐竜のペーパークラフトとか本当は色々欲しいんだけど、買い始めるとキリがないからね。

 

次の特別展は「古代アンデス文明展」だそうな。これも行かねば!