ビル・カニンガムという異色ファッション・フォトグラファーを題材としたドキュメンタリー映画の中で「ファッションは鎧だ、日々を生き抜くための」という言葉があった。すごく素敵な言葉だな、と思った。人はなにかと戦うために、なにかを纏う。
私の鎧は旅することであり、旅支度であり、旅の計画を立てることだ。
今日は会社で嫌なことがあった。なんかちょっと偉い人に呼び出され、私の上司が上層部から評価されていないことを聞かされ、こういう指示を出しているのか、説明をちゃんとしているのか等々のヒアリングをされた、それも一時間以上も!
何がイヤって、下からの評価を知りたいと言いながら、私が経験値とか環境要因とか上司本人の力だけじゃどうにもならないことを引き合いに出してフォローしたり、最近異動してきた鼻つまみ者に責任をなすりつける方向に持って行ったりしても、結局「でも説明してないんでしょ?」「やってないんでしょ?」と言ってきて、まあ確かに説明はしてない…です…と、なんかちょっと偉い人が想定しているであろうマイナスな着地点に誘導されてしまうことだ。
挙句リーダーシップがないとまで言われ、グイグイ引っ張るだけが芸じゃない、営業部のA課長みたいに周りに盛り立てられるタイプもいるわけだし!とか言ってみても、まあそりゃA課長は結果出してるからね、と返され撃沈。結果を出せないならせめて目に見えるリーダーシップが必要ってわけか…よくわからんが…
んでもって今日呼ばれて聞いたこと話したことは他の人には秘密だとさ!けっ!
だったらブログに書いてやる!王様の耳はロバの耳ー!!
なんかこういう日陰の苔に水をやるような、ジメッとネチャッとした話が本当に苦手だ。こんなことに時間とエネルギーを使って、いい方向に進むとは思えない。いっそハッキリ本人に言えばいいじゃないの…疲れた、私こういうの向いてない…気持ちが心がとにかく疲れた。
そんな日は旅のことを考えるに限る。
ちょうど友人がマレーシアを一人旅していて、何のコメントもなく屋台メシの写真が20枚もLINEに送りつけられてきたりして、普段ならこのかまってちゃんめ!と思うところだけど今日はこの能天気さに気持ちがなごむ。いいよね旅行。心の洗濯だよ。
最近ものすごく「オペラ座の怪人」が見たい。時期を選べばニューヨークにマイルで行ける。あと他にマイルでどこに行けるのかな…と調べたりしてたら少し気分が晴れてきた。
あと一日、明日だけ頑張ろう。そしたら夏休みだ。浮世の憂さとはオサラバだ。
青い海とおいしいごはんが待っている。