ちょっと旅してくる

わが身ひとつで気ままに生きる。

香港・マカオの旅 4日目

ふっかふかのベッドで良く寝て、気分良く朝ごはんを食べに行く。

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朝ごはんは「ベラ・ビスタ」というレストランでビュッフェ形式。品数も多く、ワッフル・卵料理・麺類はその場で調理してもらえる。クラシカルな内装が好みドンピシャだ。


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バスに乗って媽閣廟へ行く。媽閣廟の前の広場はポルトガル風のタイルがすてきなのだが、媽閣廟に祀られている天后様の誕生祝いに劇を上演するための舞台が作られていて、綺麗な写真が撮れなかった。


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マカオは貿易で栄えた街だし、海に囲まれた立地で漁民も当然たくさんいたはずで、海上安全を祈る媽閣廟に来ると昔のマカオの人はどんな気持ちでこの廟に来たのかな~とか色々想像する。巨大な廟というわけでもないが、何となく好きな場所だ。


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丘を登ってペンニャ教会へ。カトリックの教会だが内装は至ってシンプル。媽閣廟が中国系住民の心の支えだったのと同じように、ポルトガル系の人々はマカオが近づいて丘の上にこの教会が見えたら、きっと安心しただろうなと想像する。ここも好きな場所だ。


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ペンニャ教会からセナド広場方面に向かって散歩を続ける。街並みのところどころがタイルだったり曲線を配置した作りだったりで、どことなく南欧感がある。このアジアとヨーロッパがミックスされた感じがとても好み。


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民政府の中庭。アズレージョがきれい。噴水のおっさんは仕事をさぼっている。


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ちょっと暑いし休憩ということで、有名な牛乳プリンのお店にやって来た。今日は5月1日でメーデーなので休みの店が多い。祝日に営業をする店は税金を余分に取られるようで、この牛乳プリンもサービス料が1割乗せられていた。


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香港でもマカオでも見かけるダイソー無印良品ユニクロを足して3で割ったような謎の雑貨屋、商品は3Coinsみたいな感じ。どんなものかと覗いてみたところ、商品に貼られているシールによると本社は日本になっていた。マジか!


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ホテル前の道にはマカオグランプリの、なんかわからないけど審判とかが見るところ?が常設になっている。次回は11月14~17日らしい。ちょっと見てみたくなってきた。その時期はきっとホテル代も高いんだろうなー。


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ホテルへ戻り、念願のプールへ。曇り空だけどそれなりの気温だったので、ビーチチェアが足りなくなっていた。20年振りぐらいにスライダーなど滑ってみて、チェアでうたた寝し満足。これで晴れてたら隣のサンズがギンギラなんだろうなぁ。曇りもまた良し。


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夕方になり、部屋に戻って「お腹すいたね…夕飯どうしようか」と相談していたらチャイムが鳴り、無料サービスのおやつがやって来た。えーこんなのあるの!すごい!ホテルに対する印象が急上昇!


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今日はメーデーで休みであろう店が多い中、ネットで「メーデーでも営業していた」と書かれていたので、夜ご飯はポルトガル料理のGaloという店へ。ただし本店は予約をしていないと入れないこともあるらしいので、ホテルから近いDom Galoという支店のほうに行ってみる。ちゃんと営業していた、良かった!


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1品の量がかなり多い。パスタもバカリャウコロッケもハーフサイズを頼んで、出てきたのは日本なら1.5人前ぐらいに当たる量。タコのマリネにアフリカンチキン、ポートワインをグラスで2杯にサービス料(メーデー増額込)を入れて490パタカ。名物を堪能できて満足!


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破裂しそうなおなかを抱え、腹ごなし&夜景見物に散歩する。ちょうどウィン・マカオの噴水ショーが始まった。このあたりはお金をたくさん持っていそうな大陸系中国人がたくさん歩いている。大陸系中国人はファッションセンスが壊滅的で、デカデカとブランドロゴが入ったバッグやキャップをかぶり、アニマル刺繍や真っ赤なTシャツなどを恥ずかしげもなく着ているので判別しやすい。なんですかそれは、開運ですか。それ着るとカジノで儲かるんですか??


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リスボアと、昼間よりおとなしく感じるグランド・リスボア。きっとあの中では欲望が渦巻いてるんだろうな。

部屋に帰って成田で買った本を少し読む。沢木耕太郎の「深夜特急」1巻(香港・マカオ編)だ。大小に熱中しあわや全財産をスりそうになるところまで読み進んだ。リスボアのネオンと深夜特急に当てられたのか、せっかく来たのだし、やっぱりカジノに行こう!と思い立った。

 

ホテルにも小さなカジノがあるけど、どうせなら大きなカジノでやりたいので隣のサンズ・マカオへ。とか何とかエラそうに書いてますけどルールを一切知らないのでテーブルゲームには賭けることすらできない。選択肢はスロットのみ。かつ、リール数が少なくてボタン数も少なくてミニマムベッドも低い、つまりとにかく単純なやつを探して座る。

カジノのスロットは目押しがなくて、お金を入れてスタートボタンを押せば勝手に勝負してくれるという初心者に優しいゲーム。負けても諦めがつく程度の少額しか賭けないと決めているので、100パタカだけ握って来たら香港ドルしか使えなかった。友達に100ドル借りて、中国獅子がルン♪ルン♪と踊るかわいいのを選んだ。ボタンをポチポチ適当に回していると、20分ぐらいで何かが勝手に起きて235ドルになった。約2倍になったのでさっさと換金し友達に100ドルを返し、今日はおしまいにする。

 

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明日もおやつ欲しいな!という下心を込めてお皿を片付け、お風呂に入って就寝。

 

香港・マカオの旅 3日目

朝ごはんを食べに街に出る。同行者から特に要望が出なかったので、私が行先を決めた。

 

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カート式飲茶を経験したかったので、ネットで検索して見つけたロンドンレストランというお店に行ってみた。地元民もいて、かつ観光客でも敷居が低そうな雰囲気だったので。

 

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何種類かの点心が載ったカートを押しながら、おばちゃんが品名を呼んで歩く。エビ=ハーガウ、というのは覚えたので「ハーガウ☆%@&」と聞いて海老シュウマイか海老ギョウザに違いない!と手を挙げて呼び止める。

蒸し籠の蓋をひとつづつ取って中身を見せてくれるので、気に入ったものがあればもらう。おもしろい!!飲茶を食べるなら断然シート式よりカート式だ!


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点心をもらうとカードにスタンプを押してくれて、あとで清算する。高くても1品30元(450円)程度で、二人で5品も頼めば食べきれないぐらいの量になる。味は普通においしい。

ここロンドンレストランはだだっぴろい結婚式場のようなところにテーブルがたくさん置いてあって、点心をつつきながら新聞を読む地元民らしき人から私たちのような観光客まで客層は様々。観光客にもある程度慣れているようで、英語を話す従業員は見当たらなかったけれど身振り手振りで意思疎通は十分できるし、カートのおばちゃんもカメラを向けるとピースしてくれたり、ごく普通の飲茶を体験できて楽しかった。


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2泊した宿をチェックアウトする。壁に絵を描いたり色々飾ったり、ゲストハウスとして奮闘していた。安かったし便利な立地だし、香港はここで良かった。

 

マカオ行きのフェリーが出る中港城まで歩く。少し雨が降ってきた。チケットを買うと「あと5分でフェリーが出るから走れ!!」と言われる。えっ!!別に私たち急いでないんだけど!!

本当はフェリー乗り場の写真など撮りたかったのに、とにかく走って船に乗れと言われターミナル内を爆走。パスポートチェックは本当に見てる?というほど雑で、荷物検査もなし。バックパック背負ってこんなに走る羽目になるとは・・・!

ぜぇぜぇ言いながら乗船。キンキンに冷房が効いた船内で汗に濡れたシャツが冷え、めちゃ寒い。しかもアウターフェリーターミナルに行こうと思っていたのに、船はタイパフェリーターミナルに着くという。どういうことだこれは!!

 

とりあえずホテルに向かうことにした。チェックインできなくても荷物だけ預かってもらいたい。マカオのホテルは「グランド・ラパホテル(金麗華酒店)」。タイパターミナルからホテルまではサンズ・マカオシャトルバスに乗って移動(グランド・ラパはサンズ・マカオの隣にあるので)。マカオはターミナルからあちこちの有名カジノやホテルがシャトルバスを運行していて、宿泊客かどうかなどはいちいち確認されない。

 

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予定より早く着いたけど、問題なくチェックインできた。グランド・ラパは旧マンダリン・オリエンタルで、チーク材を多用した年季の入ったロビーやバーが素敵。年降るものの魅力はお金では買えないもんな…逆に客室はきっちりリノベーションされているのですごくきれいだった。決め手はプールと朝ごはん!!

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フェリーとチェックインで遅くなったけど、ひとまず昼ごはんを食べに行く。ホテルの近くのスーパーマーケットでマカオパスを買い、バスに乗ってセナド広場近くの福隆新街にある蝦卵が載った麺が有名なお店へ。


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エビの味がしっかりしていておいしい。ランチからずれた時間に行ったので空いていてすぐ座れた。観光客がたくさんくるのだろう、写真つきのメニューあり。小さくて古いお店だけど、おばちゃん従業員がせっせと床をモップで拭いていて好感が持てた。


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さて、お腹も落ち着きやっと観光開始。誰もが必ず来るであろうセナド広場へ。食べ歩きグルメもたくさんあるマカオ随一の観光スポットだ。

んー確かこっちのほうだったような…と古い記憶を頼りに進む。


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聖ポール天主堂跡!やっぱりマカオに来たならまずこれを見ないとね!まーとにかく観光客が多い。昔もこんなだったかなぁ。中国人と韓国人がとにかく自撮りをしまくっていて通行に支障をきたしている。

 

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天主堂跡の右手にある「モンテの砦」にのぼる。石段をせっせと上って汗だくに。大砲がグランド・リスボアを狙っている。

グランド・リスボアの奇天烈な形は景観破壊であると同時に、マカオタワーとの位置関係で自分がどこにいるか一目瞭然なので便利。

大陸からやってくる中国人観光客は①高いところ②食べ物がないところ③学術的なところ④知名度が低いところ の合わせ技になればなるほどその数が減っていく。モンテの砦は①②③を兼ね備えているので、上まで来れば中国人はほとんどいない。ゆっくり見られてよい。


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 モンテの砦から天主堂跡を見下ろす。正面ファサードだけが残っているのがよくわかる。マカオには他にいくつも教会があるが、どうしてここは再建しなかったんだろう。


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変な時間にお昼を食べたので、セナド広場で胡椒餅を買い、コンビニでお菓子とビールもどき(ほぼジュース)を買ってホテルで夕飯とした。

 

今日は平成最後の日。ホテルのテレビでもNHKが映り、各地の喧騒を伝えている。この正月が2回来たかのような「改元」の感覚はおそらく海外の人にはわからないだろうな。実務上は西暦主義だけど、元号は文化としてあっていいと思う。イスラム教だってイスラム暦があるわけだし。

少なくとも今までの改元天皇崩御とセットだったのに対し、今回は退位なので心置きなくお祝いができるだけでも良いことじゃないか。83歳まであんなに働いてもらったのだから充分だ。電波障害でテレビが映らなくなった一瞬で、日付が変わり令和を迎えていた。

できるだけ災害や戦争が少なく、お金はそこそこでいいので心豊かに生活でき、好きに旅ができる時代であってほしい。

 

香港・マカオの旅 2日目

我らが安宿にはもちろん朝食などついていないので、朝ごはんを食べに出掛ける。今回の旅行、私にとってあくまでメインはマカオ!なので、香港は同行者に丸投げしている。

今回の同行者は典型的な日本人女子で、物事の基準がとにかく日本的だ。例えば中国人はうるさいとか、服装が変だとか、ドリアンの匂いに耐えられないとかよく言っている。まあ事実だけども!

観光地も飲食店もガイドブックから選ぶことが多い。買い物も有名品・有名店か、日本よりも安く手に入るならば欲しいという感じ。

良くも悪くも「違い」を楽しむのが外国へ行く醍醐味だと思っている私とはちょっと考え方が違うのだけれど、そのぶん大きなハズレはない。

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そんなわけで宿から近くてガイドブックに載っているお粥の有名な店で朝ごはんとなった。 外にたくさん人が並んでいる。

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これはアワビ粥と油条。観光客が多いが地元民もいるので、たぶんそこそこおいしいのだと思う。香港のお粥はどこもおいしいので、いい意味で違いがわからない。

 

アウトレットに行きたいということで、地下鉄でホライズン・プラザへ。欧米式のアウトレットモールに慣れているので、ビル一棟に上から下までみっちりアウトレット店舗がある形状はすごく斬新に感じた。

私はというと久しぶりに履いたビーサンがどうにも痛くて歩けなくなってしまい、アウトレットで新しいサンダルを買って履き替えた。この買い物は大成功で、後々まで重宝した。海外に行くと大きなサイズの靴が手に入りやすくて嬉しい。

 

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昼時になり、こちらもガイドブックに載っているワンタン麺の有名店「沾仔記」へ。ここは私もネットで見ておいしそう!と思っていたお店。ピンポン玉サイズの海老ワンタンがめちゃくちゃおいしい、しかも安い!500円しなかったんじゃないかな?さかなのつみれもおいしそうだった。これを気軽に食べられる香港人がうらやましい…!

 

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セントラルからワンタン麺屋を過ぎ、文武廟へ。巻き線香が吊るされている写真があちこちに載っている有名観光地。私のポンコツiPhoneで撮っても、すごく雰囲気のある写真が撮れるインスタ映えする場所。

 

香港名物の一つに、道路に張りだしたネオン看板がある。その下をびゅんびゅん通り抜けるバスツアーに参加しようとしていたが、最近は老朽化と規制でネオン看板自体が減少していてあまり面白くないということで、香港島を横断するトラムツアーに参加することにした。


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夜景を期待して、夕方に銅鑼湾を出発する最終回を予約。通常のトラムと同じルートを走るので、渋滞に巻き込まれることもある。私たちの予約していた回も30分ほど遅れて開始した。夜景目当てなので逆に都合がいい。
ツアーに参加するともらえるゴールデンチケットは、翌日までトラムの乗り放題券になる。

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2階建トラムの2階に陣取る。普通のトラムと違って駅ごとに停止はしないし、日本語のオーディオガイドがあるのでわかりやすい。街の喧騒を一段上から眺めるのはなんとも面白い。

香港は大きなショッピングモールや企業ビルを除き、中心部でも1Fが店舗、2~4Fまで店か会社、その上が住居というパターンがほとんど。地震がないせいか、建ぺい率という言葉は存在しないかのように高層建物が密集している。


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少しずつ暮れていく中環の街並み。風が涼しくなり、ネオンが映える時間帯がやってくる。攻殻機動隊の世界だ。


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右がツアートラム、左が普通のトラム。上環に到着し、ツアー終了。それほど期待度は高くなかったけれど、かなり面白かった。ただピカピカ光るビルを眺めるシンフォニーライツよりよほど面白いし、香港観光局のサイトから日本語で予約ができるので、初めてもしくは2回目ぐらいに香港に来た人にはおすすめ!

 


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夜ご飯は一日中点心を出す「添好運」へ。中環にあるこの支店行き方がちょっと面倒なので、自分で頑張るより香港ナビを見て行くのがわかりやすい。20時近いせいか待たずに入れた。

このお店、新宿サザンテラスにできたらしい。サザンテラスはクリスピークリームドーナツがいち早くできて撤退して次は添好運、流行がわかりやすい場所だ。帰ったら行ってみようかな。


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海老ギョウザと、もう一つなんだったかな…名前忘れちゃったけどパクチーが入ってた。海老ギョウザは海老ワンタンが衝撃的な美味しさだったので、フツーって感じ。


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チャーシューまん。メロンパンのような中に叉焼が入っていて、全体的に甘いパン。オーダーシートにチェックを入れて持ってきてもらう方式。写真も来るし、無愛想だけど外国人観光客にも慣れている様子で注文にはそれほど困らない。


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九龍半島に戻る。香港に来たら一回はスターフェリーに乗らないとね!スターフェリー大好き。携帯を落とさないように気をつけて夜景を撮影。


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マンゴースイーツを食べたかったのであえて夕食は少なめにしておきましたの。宿の近くの「許留山」でマンゴー&サゴ。サゴってなんだろ?と思ったらタピオカみたいな粒つぶだった。サゴ椰子というもののでんぷんからつくられるとのこと。これ昔タピオカミルクが流行った時、中に入っていたやつじゃないかな?おいしい!

宿の向かいにマークス&スペンサーがあった。去年ロンドンに行った時に色々買って楽しかったので、また行きたかったお店。香港がイギリス領だった名残がこんなところにあったりする。マカオにも店舗があることはリサーチ済だったので、お菓子やお土産はマカオで買うことにして、リネンの半袖シャツを1枚買った。

今日は暑い中よく歩き回ったわー。明日はマカオに移動!

 

香港・マカオの旅 1日目

GWが10連休だとわかった時、最初に思ったのは「毎日自分でご飯作るのイヤだな」だった。さっさと逃亡することにした。

暖かくて、ご飯が美味しくてのんびりできる所に行きたい。

この10連休が嬉しくない人が6割…というニュースに愕然としつつ、嬉しい側4割の私は目いっぱい楽しませてもらうことにした。

 

 短距離ならばLCCでも大丈夫だとペナン行きのエア・アジアで学んだので、今回もLCCの香港エクスプレスを選んだ。あれこれ考えているうちにタイミング悪く羽田発の便が値上がりしてしまい、成田エクスプレスに乗ってもなお割安の成田発に乗ることにした。

人生で初めて成田エクスプレスに初めて乗った。社会人になると羽田発や会社から成田へ直行が増え、自宅から成田に向かうのは本当に久しぶりだ。学生の頃は成田エクスプレス高い!と思っていたけど、さすがにこの歳になるとそうも思わない。大人になったものである。

アマゾンで買っておいた海外SIMに差し替え、出発準備完了。

 

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さぞ混んでいるだろうと思ったGW2日目の成田空港は拍子抜けするほど「普通」で、香港エクスプレスのウェブチェックイン済みカウンターは数組しか並んでいなかった。

カウンターでは私のバックパックは重量計測されず、友達の機内持ち込みキャリーバッグだだけが量られた。500gほどオーバーしていたが追加料金を請求されることもなく「これ以上買い物はしないで下さい」とだけ言われ放免。手荷物は量られないし、エア・アジアよりゆるめだった。

 

プールサイドに寝そべって本を読むのが好き、というか憧れの形態なので、空港の本屋で文庫本を2冊買った。普段はKindleばかりなのにリゾート地に行く時だけは本を買う。どちらも既読だが時間が経ち過ぎて内容を覚えていないからちょうどいい。

 

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手荷物検査もそれほど並ばず、出国検査は自動化ゲートで前髪を直している間に一瞬で終わった。まだ日本人しか使えないので、わざわざ係員が「日本人の方は自動化ゲートへどうぞー」と誘導してるのが最新型の機器に対してアナログでシュールだった。誘導はペッパー君でもできるぞ…。IT化で人間の仕事が奪われる典型例を見た気分だ。

 

第二ターミナルのサテライトにはメニューの違う吉野家がある。普通の牛丼もあるけど、カツカレーや牛すき焼き鍋など1,000円超のメニューが大半。牛丼の具&野菜&照り焼きチキンのプレートにした。

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免税店など見て、飛行機に乗り込む。LCCの機内はシンプルでいい。たかだか石垣島の1.5時間先に行くために機内食サービスやテレビモニターなど必須ではない。

浅い眠りと読書を繰り返しているうちに香港へ着いた。両替し、コンビニでオクトパスカードを買い、深夜バスで1時間半ほどかけて尖沙咀へ出る。13年振りの香港は深夜でもぬるく湿った風が吹いていた。ああ、香港に来たなと実感する。

路地裏にあるゲストハウス「Just Inn(正旅館)」へチェックインする。部屋はめちゃめちゃ狭いけどシャワーもちゃんと出るし、トイレとベッドは清潔なので、ホテルは寝るだけの香港はこれで十分だ。

もう3時、早朝と言っていい時間帯に就寝。明日は一日ぷらぷらと香港をめぐる予定。

 

クラシックホテル巡り①万平ホテル

海外だけでなく、もちろん日本のクラシックホテルも好き。初めて行ったのは箱根富士屋ホテル、その次が日光金谷ホテル。全制覇を目指し、軽井沢万平ホテルへ行く。

富士屋と金谷はブログ始める前なのでそのうち振り返りを作る予定!

 

金曜18時、東京駅で友達と待ち合わせ。駅弁を買い、新幹線で約1時間。20時に軽井沢駅~タクシーで5分、万平ホテルに到着。

和洋折衷が多い他のホテルとは違い、山小屋風の外観。

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この表札?は似たようなのが富士屋にも金谷にもあった気がする。温かみのある入り口。
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チェックインして部屋へ。今回は碓氷館というクラシックな内装の部屋を選んだ。さて、どんなかなー。f:id:snusmumriken2016:20190422002438j:image

ん~期待通り!この部屋内にある仕切りがステキだなって思ってたの!仕切り一つあるだけで、部屋の印象が全然違う。寝るところと寛ぐところがわかれていて、部屋でゆっくりしやすい。

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仕切りの反対側はこんな感じ。奥に軽井沢彫りのタンスが一竿。


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廊下にレトロなポスター。アルファベット書いてあるのに浮世絵的表現を引きずっているのがアンバランスで、そこがまたいい。
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クラシックホテルにはだいたいある資料室。ジョン・レノンが弾いたというピアノも展示あり。アップライトだけど象牙鍵盤で品物は良さそうだった。できれば楽器は飾らずメンテして使って欲しい。中身を自動演奏に入れ替えて、バラード調に編曲したビートルズの曲とかロビーに流したらステキだと思う!!


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せっかくなのでバーで一杯。バーは富士屋や金屋に比べるとごくごく普通。


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朝ごはんつきプラン。ジュースと卵とお肉は種類が選べる。トーストがおいしかった!おかわりしたかったけどお腹がいっぱいだった、残念。

そんなわけで、軽井沢で過ごす雑誌みたいな週末でした。アウトレットでお買いものして帰ります。

 

日本のクラシックホテルめぐりは同じ友達としているのだけど、万平ホテルは二人とも「また絶対来よう!いつがいいかね?!」と言い合うぐらいとても良いホテルだった。

まず、リノベーションの仕方が秀逸。例えばタンス、品物は新しいけどクラシックとモダンのちょうどいいバランスのデザインのものを使っている。単なる壁だったり、絵が飾ってあるとかよりも、箪笥を置くことでクラシックホテルらしい雰囲気がすごく出ている。

それと写真撮り忘れたけどバスルームもリノベでめっちゃキレイ。クラシックホテルは往々にして水回りが弱いことがよくあって、で、キレイにすると内装までモダンになっちゃったり。でもここはそのバランスがすごく良くて、避暑地として何日でも滞在したい!という気分になった。

あと、コスパが良い。東京から一時間で着くし、新幹線は指定席にしても片道6,000円かからない。宿泊もお買い得プランで休前日朝食付きで1人一万円ぐらい。ちなみにコインランドリーもあるので長期滞在も可能。その気楽さがいい。

 

次は金曜休んで二泊三日で来るぞう!!

 

三線教師免許受験の旅 2日目

7:30に先生から「朝ごはん行くよ」とメールが入る。昨晩は8時から朝食と言っていたのにー。

 

…先生と一緒に行動しているとよく「ひもじくないか?」と言われる。こちらは充分過ぎるほど大人なのでお腹が空いたら空いたと言えるし、お財布もあるんだからそんなこと心配しなくていいのにねと、言われるたび「大丈夫よー」と返しつつ姉弟子とコッソリ笑っている。

でももし私が小学生ぐらいの知り合いの子供を連れ歩いていたら、きっとちょくちょく「お腹空いてない?」って聞いちゃうなーとも思う。だって心配だもん。

先生にとって弟子は年齢とか関係なく「庇護すべき存在」なんだと思うとくすぐったくも温かい気分になる。私もいつか弟子を取ったらそう思う日が来るんだろうか。

 

開始2時間前に会場に到着。外で発声練習をする。なんだかすごくピリピリしていたけど、30分ほど好き勝手に発声練習をしたら気分が落ち着いてきた。髪を結ってもらい着物を着る。正座がしやすそうなウシンチーにしてもらった。

試験は正座で行われる。コンクールはじめ、民謡は立ち弾きが基本なのになぜ試験だけ正座なのか、不思議で仕方ない。ぶっちゃけ試験一か月前は唄の練習よりも「スムーズな立ち座りと足がしびれない正座の方法」を練習をしていた。

 

着物でウロウロしていたら、舞台上でリハができるよと声をかけてもらった。入場・退場の合図とルート、立ち座り(座布団あった!良かったぁ)、調弦、視点の確認だけして一瞬で終えた。

出番前に何度も何度も練習をしている人を見かけるけど、先生も私も出番前に喉を疲れさせるのはよくないという考え方なので、いつも発声練習と最低限の確認程度にしか唄わずに本番を迎える。

 

免許試験とコンクールはだいぶ違う。コンクールは落とす試験で出場者同士はある意味競争相手だけど、免許試験は拾う試験だ。受験者は同志で、一定のレベルを保持しているかの確認という感じ(※完全に個人の主観です!)。

なので雰囲気もやることも違う。受験者は一列に並び、審査員&来客に挨拶し、それぞれ研究所と氏名を紹介されてから試験開始だ。

 

全員で合唱の1曲目が終わり舞台ソデにはけた途端、私以外の受験者が調弦を始めた。あれ?調弦って2曲目までいじっちゃいけないんじゃないの?

と思っていたら、違う研究所の先生が客席からすっ飛んできた。どうやらリハの時、私だけが複雑な調弦していたのを見ていて、これはルールを知らないのではと様子を見に来てくれたとのこと。なんとありがたい…というか私に伝わっていた情報は何だったのよ!

うちの研究所は先生を通さず、事務局や支部から門下生に直接情報が伝わることが多い。「先生呼ぶ?」と聞かれ、「大丈夫です(必要なのはチューナーであって先生じゃないし)」と言ったけど結局呼んできてくださった。ああ、先生慌ててるよ~かわいい…じゃなくて、だから呼ばなくて良かったのに!もう調弦終わったし。

 

個人演奏は2曲ある。ある人が不思議な調弦をしたので、どんな曲なのかな?と思ったら調弦が間違っていただけだった…。コンクールならブザーで一発不合格だけど、幸か不幸か免許試験にブザーはない。私にはどうしようもないのに、舞台裏でオロオロする。本人は気づいていないようで、そのまま2曲目に入り終了。…きっと緊張してたんだろうなあ。こっちまで緊張が高まり、舞台裏でめっちゃ喉が渇いて他の人からお水をわけてもらった。緊張すると本当に喉渇くんだなあ。でもその後の人はすごく安定してて上手で、聞いてたら少し落ち着いた。

 

そして私の番。2曲はあっという間に終わった。調弦時の作法をひとつすっ飛ばしたような気がするけど、曲そのものにミスはなし。緊張しないように一点を見ていたのと、気持ちは落ち着いているはずなのに体が緊張していて、後半になるにつれ声が震えてきたのを覚えている。とりあえず無事終わってほっとした。ホールの外で立派なカメラを持った人が先生と一緒に写真を撮ってくれたけど、連絡先聞くの忘れたなぁ。

 

教師試験の後に師範試験があり、師範試験が終わって20分もせず合格発表となった。コンクールと同様に受験番号が張り出される。結果は無事合格で、ひと安心だ。先生も嬉しそうだったので良かった。

 

一度行ってみたかった会長のお店に行けることになったので、周囲を観光して夜を待つことにした。まずは最近やちむんにハマっている私の希望で読谷村のやちむんの里へ向かう。

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その前に「道の駅かでな」で遅い昼ごはん。試験が終わってほっとしたのか、やっとお腹が空いてきた。特別に何が入っているわけでもないけれど、手作りハンバーガーがなんだかすごくおいしい。

もぐもぐ食べている私を姉弟子が「良かったねぇ、緊張してたんだね」と笑う。ほんとだなぁ、緊張してたんだなぁ。

 

やちむんの里に来たのは3回目ぐらいだけど、本格的にやちむんに興味を持ち始めてからは初めてだ。観光地としてお皿を眺めるだけじゃなく、自分が家で使うなら…とシビアに見る!

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かわいいお皿がたくさんあって迷う!!買おうかと目星をつけたものは一応写真を撮っておいて戻る時に忘れないようにしておく。
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このあたりのお皿も柄はすごくかわいかったんだけど、切りっぱなし(?)みたいなお皿そのもののデザインが私には難易度高くて(主に収納面で)今回はあきらめた。

 

残波岬に大きなシーサーがいるというので見に行く。蔡温橋のところにも大きなシーサーがいるけどどっちが大きいのかな~と思っていたら…
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残波岬の方が比べものにならないぐらい大きい!!これ10mぐらいあるんじゃないの?!

ここはエイサー会場にもなる公園らしくて、唐船を模した舞台もあった。客席に向けて少し傾斜していて、全員が一直線に並んでも後列の人までちゃんと見えるようになっている良く考えられた舞台で面白かった。
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荒れた残波岬。リーフに白波が立っている。内地よりずいぶん暖かくても、海はまだ北風のようだ。


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ご褒美にステーキが食べたい!店はどこでもよかったので確かステーキ屋がいくつかあったな…と美浜のアメリカンヴィレッジへ。ステーキハウス88に入る。何年か前にHAN'Sに行った覚えがあるけど、88のが好きかも。サラダバーあるし!これは230g。うーん、さすがちょっと多いなぁ。

アメリカンヴィレッジはガイドブックで見ると沖縄まで来て行かなくても…と思うけど、行ってみるとけっこう作りこまれているしお店も多くて賑わっていて、私は結構好き。

 

近くのイオンへ行き、免許試験前に課題曲(古典)のお稽古をしていただいた知り合いの古典の先生へお礼の泡盛を配送手配。今回初めてちゃんと古典を習って、ああ古典は様式美、ピアノやバレエならクラシックなのだなと思った。民謡メインでやっていくにしても、古典の面白さもなんとなくわかってすごくためになったし古典の知識・経験があるとちょっと違うのではないかと。門下生でもないのに時間を取ってお稽古していただいて非常にありがたかった。てなわけで民謡のためにも古典も少し勉強したいので、今後もよろしくお願いします!という気持ちを込めて。

 

その後は会長のお店へ。いや~ずっと行きたかったんだよ~。ドアを開けると店内ところ狭しとポスターが貼ってあって、ボックス席やカウンターの奥に舞台、壁に守礼門が描いてあって…みたいなザ☆民謡酒場で期待通り!!会長の唄もたくさん聴けて楽しかった!

 

日付が変わる頃ホテルに戻る。ポマードを塗りこまれた髪を二度洗いし、昨日買った入浴剤をやっと使う。怒涛の一日が終わる。

 

三線教師免許受験の旅 1日目

免許試験を受けた時のことをブログに書いている人はほとんど見当たらなかった。気にならないのかな?私はすごく気になったよ!今でも『三線』『上達するには』とかググったりしてるのに。

 

というわけで、試験のために沖縄へ行く。

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なんだか調子が出ない。ハンカチとティッシュを持ってくるの忘れたし、バックパックの開口ポケットにアパートの鍵を突っ込んだまま機内預けにしてしまった。一人だから注意してくれる人もいない。気持ちが微妙に張りつめているような、ぼんやりしているような・・・テンションが上がらない。

 

積み残した仕事を少しでも片付けようと機内でiPadを出すも、乱気流で揺れて作業ができない。到着した那覇は大雨。混みあうカードラウンジで一休み、うーん落ち着かない。

 

レンタカーを借りる。ちょっと古くてシフトレバーの動きが悪く、キーのボタンも何度も押さないとロックがかからない。いつもはもっときれいな車が出てくるのに。

ああ、なにもかも微妙にイライラする・・・!

 

先生と姉弟子と合流、ホテルにチェックインしてごはんを食べに行く。とまりんの隣の居酒屋でチャンプルー定食を食べた。味がよくわからない。先生と姉弟子が何やら話しているが、音が頭を素通りしていく。

 

上の空の私を気遣って姉弟子が「ゆっくり風呂に浸かってリラックスしたら?」と言うので、コンビニで入浴剤を買った。が、シャワーだけ浴びて就寝。